墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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神明山古墳 京都府京丹後市丹後町宮

前々回の続き。

黒部銚子山古墳の見学後は北へ5㎞、竹野川河口近くの丘陵先端部に立地する神明山古墳を訪ねました。

 

丹後古代の里資料館の広い駐車場に停め、向かいの竹野神社へ。

すでに17時に近かったので資料館見学には間に合いませんでした(9時半~16時、火曜休館)

常設展示/京丹後市

 

案内表示に従って、鳥居をくぐって右の小径へ。

 

再び車道に出て上がっていくと右に階段上り口。向かいの建物壁に説明板。

史跡 神明山古墳
この古墳は全長180mをこえる、丹後地方では最大級の前方後円墳です。
竹野川流域の平野や、遠く日本海を見下ろす丘の上に築かれたこの古墳は、今から約1600年前にこの地方を支配していた豪族の墓です。
古墳には埴輪が並べられ、斜面は葺石を呼ばれる河原石で飾られていました。竪穴式石室と呼ばれる死者を埋葬した部分はすでに破壊されていますが、碧玉製の盒子など当時の豪族の権力を示すような遺物が出土しています。
この古墳は大正12年3月7日 史跡に指定されました。
昭和50年8月 京丹後市教育委員会

 

上がっていくと、右奥に後円部が見えてきました。この日見てきた中で一番大きい、全長190mの墳丘です。


手前が前方部左裾。

 

前方部に上がって、墳頂先端から後円部方向を。

 

くびれ部に近いあたりから。後円部が左右に広がっています。

 

後円部に上がって振り返った前方部。

 

後円部墳頂には、オベリスクのように標柱が。

 

回り込んで説明板を。

史跡 神明山古墳
竹野川河口に築かれた大型の前方後円墳でう、墳丘の規模は全長190m、後円部径129m、高さ27m、前方部幅78mを測る。墳丘は3段築成で葺石・埴輪を有し、くびれ部に円形の造り出しをもつ。
埋葬施設は水成岩からなる竪穴式石室だと推定される。
出土遺物として、滑石製の盒・坩をかたどった石製模造品や家形・蓋形等の形象埴輪や円筒埴輪、壺・高坏・器台等の土師器があり、埴輪片には舟を漕ぐ人物が線刻されているものがある。
この古墳の築造は古墳時代前期末~中期初頭だと考えられる。
京丹後市教育委員会

 

日本海まで見渡せる眺望がありました。

 

古墳のある丘陵は、北方向へは海岸近くまで伸びています。

 

その先端あたりは、説明板の絵図によれば「立岩」

 

西方向、平野の幅は1.2㎞ほど。

かつては湾を形成していたのでしょう。そこを見下ろす立地の神明山古墳。

 

田んぼの道で犬の散歩をする2人。400mぐらい先ですが、ここまで話し声が届いていました。それだけ静かな環境なのですね。

 

墳頂を西端から。

 

墳丘から降りて竹野神社に参拝しました。

 

拝殿は入母屋の屋根。あたりは凛とした空気に満ちていました。

 

拝殿の後ろの本殿へも、直接に参拝。