墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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大成古墳群 京都府京丹後市丹後町竹野

大成(おおなる)古墳群は前回の神明山古墳から1㎞北、海に面した高台に立地。

 

駐車場に説明板があります。

大成古墳群と立岩
この古墳群は、古墳時代後期(6世紀末~7世紀初め)の古墳で、古墳からは多くの遺物が出土しています。この古墳群をつくっている岩石は、左方向に見える立岩など周辺にある火山岩で、その柱状節理をうまく利用しています。
立岩の頂上、この大成古墳群のある場所、さらに東方に分布する、海から十数メートルの高さの平坦面は、かつて海面だったところが隆起して高くなったもの(海岸段丘)です。ここからはいくつかの古墳が見つかり、古代からの人びとの営みが確認されています。

 

日没の近い時間帯に、海に突き出た高台の原っぱにて露出した石室が数基。

ロマン派の絵画のようでした!

 

園路右で目立っていたのは大成9号墳。

 

背後に回って。右上に駐車場が見えています。

 

側壁上部と天井石と。

 

さらに回り込むと、ロープも無くなって近寄ることができました。

 

開口部から”室内”を。

 

すぐ西側は竹野漁港。そして丹後半島北辺の海岸線。

 

北側には柱状節理に囲まれた入り江が。


石材がゴロゴロ。

 

9号墳から25mほど南西に7号墳。

 

開口部側へ回ります。

 

開口部正面側から。見事な「門」です。

 

7号墳を斜め前から。左奥が9号墳。

 

8号墳は、7号墳・9号墳とで三角形となる位置に。

 

斜面を下って開口部側に。

 

四角く整えられたように見える石は、もとは柱状節理だったのでしょうか。

 

京丹後市のサイトによれば、大成古墳群は南側の片山古墳・産土山古墳から続く丘陵上にある13基の横穴式石室墳で、昭和42年に白南風荘建設に伴って3基(7・8・9号墳)が発掘され、多数の須恵器・鉄刀・金環等が出土したそう。(残る10基は、工事の一部変更によりそのまま保存)

デジタルミュージアムC67大成古墳群/京丹後市

 

OBITOさんのサイトには7~9号墳の横穴式石室のサイズを記載されているので、下記に孫引きさせていだきます。

7号墳:全長10.2m、玄室長4.4m・幅1.9m・高さ1.9m、羨道幅1.3m。6世紀末頃の築造

8号墳 全長8.7m、玄室長4.5m・幅2.7m・高さ2.8m、羨道幅は玄門部で1.4m、入口で2.4m。7世紀初頭の築造

9号墳:全長10m、玄室長5.9m・幅1.6m・高さ1.8m、群中で最後の築造

7・8・9号墳はいずれも直径16mの円墳ですが築造時期や袖の形態などが異なり、一つの古墳群の中での石室の変遷を見ることができる、とコメントされていました。

大和國古墳墓取調室

 

8号墳開口部を背にしての西側の眺め。


多分ご結婚記念の写真撮影の準備。


車のところで撮影準備されていて、自分が車に戻るときにすれ違いました。

(撮影方向には古墳は入っていないので、自分が終わるのを待っていたのではないと思います…)

 

「おめでとうございます」とお声がけしたら、「ありがとうございます」と。

幸せのお裾分けをいただきました。