墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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興覚寺後古墳 静岡県浜松市浜北区宮口

前回のつづき。

天竜二俣駅で転車台を見学した後は再び付近の古墳を巡った。 

徒歩で行けそうな範囲で一筆書きに目星をつけて。

 

初めに天竜二俣から西に4つ目、宮口駅から徒歩5分の興覚寺後(こうがくじうしろ)古墳を目指した。

 

興覚寺後古墳はホームの「宮口名所案内」にも記載あり。

 

線路の南側に瓦屋根の駅舎。

 

目指す古墳は北側なので、ホームから階段を下りて構内踏み切りへ渡った。

 

構内踏み切りから西方向。上り用ホームもあった。

 

「抜け道」のような通路から北へ斜面を上がると、東へ六所神社への参道が。古墳の名前に付いている興覚寺はこの参道の右側にあったようだ。

 

その位置から振り返って。茶摘みのマシンが活躍中。

 

参道を進むと右手に古墳の説明板があった。

 

15年前の設置板にしてはきれい。

浜松市指定史跡 興覚寺後(こうかくじうしろ)古墳
昭和61年6月4日指定
全長33mの前方後円墳です。墳丘は前方部を西に向けています。
後円部には死者を葬った横穴式石室があります。石室は南向きに開口していて、片袖式石室と呼ばれる形状をしています。この石室は横穴式石室の中でも古い特徴を持っていることから、遠江における導入期の横穴式石室であるということで注目されています。
昭和61年に発掘調査が行われ、石室内部から金銅張の馬具をはじめ、大刀や鉄鏃などの鉄製品、玉類、須恵器が出土しました。
古墳の築造時期は6世紀前半(古墳時代後期)と推定されています。この古墳は、当時この地域における有力者の墓と考えられています。
平成15年3月 浜松市教育委員会

 

小道は墳丘に続いていた。後円部から東側。 

 

後円部から西側、前方部のある方向。その先に興覚寺のお堂があった。 

 

墳頂の周囲は木々が繁っていたが、一ヶ所だけ遠くが見通せる”窓”があった。

 

そこをズームで。台地の先端に立地していることがわかる。

 

南側に回りこんでいくと石室が開口していた。

 

かがめば入れる高さ。

 

しゃがんで撮った内部。

 

フラッシュで(まず安全確認)

 

昇寛さんのサイトによれば石室全長8m。玄室長で5.6m、玄室幅2.5m。

http://sgkohun.world.coocan.jp/archive/index.php/hamamatu_kokaku/

 

奥壁。

 

奥壁前から振り返って。玄室への仕切りの石組みが右の片方だけなので「片袖式」

 

巨大な天井石だが、灯りの持参を忘れたのでその場ではよくわからなかった。

 

暗さに慣れると落ち着けた。

 

石室を出て振り返ったところ。下部中央のやや右が開口部。

 

元の参道に戻ると、すぐ先に六所神社。

 

そのあたりから南側。”普通の住宅地”が広がっていた。

つづく。