近江神宮前駅からは京阪電車に2駅乗って滋賀里(しがさと)駅で下車。
この日に参加した古墳探訪ツアーの集合場所でした。
一行は、まずは滋賀里電停前の交差点を西に上がって志賀八幡神社へ。
神社参道の北側の林には墳丘がいくつも。
ロープ越しに。
神社の西隣には大津市埋蔵文化財調査センターがありますが、土日は休みとのことで立ち寄らず、神社の南側の道を登っていきます。
比叡山を越えて京都・北白川に至る「山中越」という旧道ですが、現在は途中で途切れているとのこと。
傾斜地に建つ家の土台は石積み。
滋賀里の一駅北は穴太(あのう)、戦国時代に活躍した石工集団・穴太衆の拠点です。
道沿いには古そうな蔵も。屋根の妻側には「み」の文字が。
途中で志賀山寺不動尊への枝道に入ります。右手に広がった眺め。
不動尊に入ります。
不動尊が祀られているのは横穴式石室内でした。
古墳についての現地説明板。桐畑というのは地主さんの苗字だったそうです。
桐畑古墳群(熊が谷古墳群)
大津市滋賀里1丁目
この古墳群は百穴古墳群と同じ丘陵の北側尾根東斜面に位置し、6基の円墳から構成されています。いずれも古墳時代後期の古墳で、このうち3基から横穴式石室がみつかっています。石室の壁面がドーム状になっていること等から渡来人達の墓ではないかと考えられています。
中でも東端に位置するこの第1号墳は最大で丘陵斜面を利用して直径約20mの墳丘が築かれています。石室は東に開口する両袖式の平面をもち、壁面は持ち送りによってドーム状になっています。天井石はなくなっていますが、羨道から玄室にいたる横穴式石室の構造がよくわかる古墳です。
現在は玄室内に不動尊がまつられており、人々の信仰の対象となっています。
平成2年3月 大津市教育委員会
開口部。一行は中へ入って参拝、解説を伺いました。
奥壁前に安置された不動尊。
その上部には天井石がありません。
明るく開放的な室内。
持ち送られた石積みは、ちょっと怖いですね。
奥壁を背にして。
羨道も広々としていました。
場所はこちら。
2024年6月上旬訪問