2月11日の祝日、天気もよかったのでスカイツリー界隈の博物館・神社を巡った。
地下鉄の本所吾妻橋駅で下車。まずは地図右下の、たばこと塩の博物館へ。
浅草通りを東へ進むと業平橋があった。
橋から見上げた東京スカイツリー。とうきょうスカイツリー駅 - Wikipediaも以前は業平橋駅だった(その前は浅草駅、さらに前は吾妻橋駅)
業平橋から南方向。
かつては大横川があった。まっすぐ3km弱で小名木川と直交し、その先が木場公園になる。
現在は大横川親水公園になっていて釣堀(無料)もある。
桜並木も。
かつて架かっていた橋のモニュメント。ここで一本東に並行する道へ。
倉庫街の中にそれらしき建物があった。
2015年4月にリニューアルオープン(渋谷から移転)したばかり。
3月21日まで開催中の企画展「隅田川をめぐる文化と産業 浮世絵と写真でみる江戸・東京」に興味があった。
博物館が渋谷公園通りにあった時代にも立っていたブロンズ像。
中にあった渋谷時代の建物の模型。
入館料は一般100円。圧倒的に安い。コスパが高い。
企画展も常設展示も見ることができる。館内は条件つきで撮影OK。
まずは4階の企画展示室へ。
以下は公式サイトの案内文。
徳川家康の江戸入府以来、隅田川流域は開発が進められ、さまざまな物資を運ぶための運河として、江戸の生活を支えてきました。そして同時に、船遊びや花火などの娯楽の場として、また江戸の名所として、人々に深く愛され、親しまれてきました。
一方、明治時代以降には、その水運と水がさらに活用され、当館のある本所・向島周辺は、マッチや石鹸など近代軽工業の発祥の地となり、大蔵省専売局のたばこ工場なども建設されました。
本展では、江戸時代を通じて描かれた浮世絵や明治以降に記録された写真を中心に、隅田川をめぐる暮らしと文化をご紹介します。あわせて、あまり知られていない「たばこ」や「塩」と隅田川の関わりについてもご紹介します。
隅田川をめぐる文化と産業〜浮世絵と写真でみる江戸・東京〜|たばこと塩の博物館
まずは浮世絵の部屋へ。
華やかな3連の大判浮世絵。
向ふ島花見の図 歌川国明 文久3年(1862)
視点の位置が地図で示してあるのが嬉しい。
東都両国遊船の図 歌川広重 天保期(1830~1844)頃
隅田川東岸 三代歌川豊国 弘化元年(1844)頃
三囲神社から見た隅田川西岸で、こちらも右手に待乳山聖天が描かれる。
中央の女性が左手に持つのは望遠鏡。
狂歌絵本「隅田川両岸一覧」 葛飾北斎 享和元年(1801)或いは文化3年(1806)
高輪から待乳山の先の真崎まで、季節を変化させながら遡る。壁面では複製をつないで展示していた。
安野光雅の「旅の絵本」のよう(逆か)
隣の部屋では運河開削の歴史解説パネル。
徳川幕府によって開かれた運河は行徳の塩と結びついていた。
このあたりの詳しさが、たばこと”塩”の博物館ならでは。
大正期の行徳の塩田の写真(市川歴史博物館蔵)
行徳航路と街道の地図もあった。青い矢印は小名木川から新川を経て江戸川を遡り行徳河岸で陸路になる。
青い丸囲いは行徳の常夜燈(下記は部分)
このあたりは去年よく歩いた。
中川船番所(江東区中川船番所資料館)小名木川と旧中川の十字路 - 墳丘からの眺め
仙台掘川公園 横十間川公園 東京都江東区 - 墳丘からの眺め
本所地域は運河や道が整備され敷地の広い武家屋敷が多かったことから、明治に多くの工場が建った。地図は右が北。
貴重な昔の絵葉書もあった。
東京名所・浅草待乳山
巨大な国技館
関東大震災後の吾妻橋とビール工場
企画展を見た後はフロアを下がって常設展へ。
3階は塩に関する展示。
ポーランドの世界遺産ヴィエリチカ岩塩坑で岩塩に刻まれた聖キンガ像のレプリカ。
ポーランドの岩塩、1.4の塊。
瀬戸内の塩田のジオラマ。
サイエンスコーナー。
さらにフロアを下がるとたばこの展示になる。
メキシコのパレンケ遺跡のレプリカ。規模が大きくしかも精巧にできている。
植物としてのたばこは南米アンデス山中を起源とし、コロンブスから世界に広まった。
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さまざまな喫煙具。
実物大の江戸期の(刻み)煙草屋。
実物大の(昭和期の?)たばこ屋さん。
たばこ店内部。ブラウン管テレビでは昔のCMが流れていた。
想定していたより大幅に多い展示物に圧倒された。企画展に長居したので常設展はほぼ通り抜けただけになった。じっくり見るのは次の機会とした。
つづく。