墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

中川船番所(江東区中川船番所資料館)小名木川と旧中川の十字路

前回のつづき。

中川船番所資料館を探して歩いていると川辺にタイヤ付きの船が停まっていた。

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日の丸自動車が運営している水陸両用バス「スカイダック」だった。

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亀戸から(大人2600円)と東京スカイツリーから(同2900円)の2コースがあり、道路でこの場所まで来て、ここで水にザブンと入るのだった。予約が必要でこの日は満席。

水陸両用バス/スカイダックバス(SKY DUCK) 亀戸コース

 自分が見たのは水から上がったところで、道路上を帰っていった。

 

 

小さな休息所のような「川の駅」があって物販もある。立派な説明板もあった。

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説明板にあった「江戸名所図会 中川口」

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こちらは中川番所から見た北東方向?の広重による「江戸名所図会 中川口」

筏で材木も運ばれている。

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「御江戸大絵図」による位置の把握もできた。上が北に直してある。

右端中央に中川番所。小名木川があって横十間川、大横川と交差する。現在の木場公園を南北に分断している仙台堀も見える。

富岡八幡宮あたりから南は海。

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川の駅にはさりげなく立体マップも置かれていた。

色の矢印は撮った写真を後から加工した。赤が岩淵水門でここから右下が荒川放水路、ピンクが中川番所、水色から右下に伸びるのが江戸川放水路。

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江東区部分のアップ。高低差が強調されて川の土手が高くなっている。堤防で守られた土地であることがよくわかる。JR貨物越中島支線も強調されていて興味深かった。

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江東区中川船番所資料館は想像していたより規模が大きく充実していた。

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以下は資料館のパンフレットより

江東区大島9丁目1番地は、「江戸名所図会」や各種の江戸図から、中川番所跡地として推定されていました。

平成7年、同地において土壌処理作業が行われた際、多数の瓦片が出土したため、土地所有者の日本化学工業(株)が主体となって、江東区中川船番所遺跡発掘調査団が組織され、番所の礎石の一部や柱材・硯や下駄などを発掘しました。

中川番所は、寛文元年(1661)に小名木川の隅田川口にあった幕府の「深川口改之御番所」が移転したものです。

番所では、小名木川のそばに番小屋が建てられ、川を通行する船を見張っていました。主に夜間の通船、女性の通行、武器・武具の取り締まり、船で運ばれる荷物を検査しました。

中川番所が置かれた場所は、中川と番所の手前を流れる小名木川、そして行徳へ流れる船堀川が交差する地で、利根川や江戸川などの河川を通じて江戸と関東を結ぶ重要な場所でした。

「通ります通れ葛西のあうむ石」と川柳に詠まれたように、漁船の増加により通関手続きは形式化していったようですが、幕府の流通統制政策に基づき、江戸に入る物資の改めを厳しく執り行っていました。

 

館内には展望スポットもある。

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窓から南東方向の「想像図」 人工でしかありえない川の十字路だった。

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館内展示物は撮影禁止だが、3階にある実物大の船番所ジオラマのみOK。

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酒樽を積んだ実物大の船も。

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2階には昔の写真が数多く展示されていて思わず見入ってしまった。トロリーバスや都電も写っている。

東京湾の海岸線が埋め立てれていく様子や、小名木川が近代になってから「産業道路」の役割を果たしていたことなどがよくわかった。展示に見入っている方も複数お見かけした。資料を複数購入してしまった。

 

資料館を出て川沿いへ。実際の船番所のあった辺り。石垣が再現してある。

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そこからの小名木川と番所橋。川沿いは遊歩道の「塩の道」が整備されている。

カヤックのコースになっているようで、とても気持ち良さそうだった。

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つづく。