墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

東京近郊の煉瓦建築・遺構

千葉刑務所(旧千葉監獄)第20回矯正展 千葉県千葉市若葉区貝塚町

11月12日の日曜日、年に一度開催される千葉刑務所の矯正展を訪ねた。 以前、霞ヶ関の法務省旧本館を訪ねた際に「明治の五大監獄」のパネル展示があり、千葉にも明治の赤煉瓦建築が残っているのを知って機会を窺っていた。 千葉駅の9番バス停から「千城台車庫…

早稲田奉仕園スコットホール 東京都新宿区早稲田

こちらも東京文化財ウィーク2017の東京都選定歴史的建造物の公開企画の一環。 都心と言ってもいいようなエリアに、こんな見事な赤煉瓦建物があったとは知らなかった。 大正10年(1921年)竣工、設計はウィリアム・メレル・ヴォーリズ。 日曜日には礼拝が行わ…

旧醸造試験場第一工場(酒類総合研究所 赤レンガ酒造工場)・一般公開 東京都北区滝野川

今回も東京文化財ウィーク2017の特別公開の案件。 王子駅の近くにある重要文化財の赤煉瓦建物だが、通常は柵の外から眺めることしかできない。前回その外観を見に訪ねたのは2年前。 建物の北側に面した公園には新しい説明板が立っていた。 国指定重要文化財…

日立目白クラブ(外観)日本バプティスト目白ヶ丘教会(外観) 東京都新宿区下落合

9月の初め、高田馬場から池袋の自由学園明日館まで、閑静な住宅街を歩いてみた。 高田馬場駅を北口で降りて富士大学の学生で賑う商店街を北西に進み、右折して神田川を越え新目白通りを渡ると目の前に斜面が迫ってくる。 道端にザクロがたわわに実っていた。…

山政醤油醸造所煉瓦塀 東京都中野区中央

先日、中野区立歴史民俗資料館へ行った際に、入口横のガラスケース内にあったレンガ構築物の説明が気になっていた。 山政醤油醸造所レンガ塀 このレンガは、山政醤油醸造所の塀に使われていたものです。レンガ塀は明治32年(1899)に造られたと推定されます…

美術印刷文唱堂倉庫~マーチエキュート(mAAch)~万世橋船着場 東京都千代田区神田佐久間町・神田須田町

秋葉原へ照明器具を見に行った時、いきなり素敵な煉瓦蔵に遭遇した。 秋葉原といっても昭和通りの東側で人の通りも少ない方。 文唱堂印刷株式会社のサイトには創業1927年(昭和2年)とあるだけで煉瓦建物については触れられていないが、いくつかのブログには…

旧豊多摩監獄(中野刑務所)表門 東京都中野区新井

前回のつづき。 哲学堂公園を散策した後は、南西に徒歩20分ほどにある法務省矯正研修所東京支所へ。 中野通りで丁度来たバスに乗って"北野神社”で下車し、住宅街を西へ向かうと広大な土地に出る。1983年に閉鎖された中野刑務所跡で4万坪(13ha)の敷地は、今…

北野神社(牛天神)~牛坂~常泉院・レンガ塀 東京都文京区春日一丁目

既に5月に入ってしまったが、3月下旬に春日界隈を歩いたときのことを。 この日は、まず枝垂桜を一目見に小石川後楽園へ。入園してすぐに出迎えているような1本。 こちらは別の2本。細い園路が自撮りの方々で渋滞となっていた。 この日は時折小雨の花曇り。 …

大井町駅前・品川白煉瓦の碑~ゼームス坂~レモン哀歌の碑~天龍寺煉瓦塀~龍王寺三重塔 東京都品川区大井・南品川・北品川

品川歴史館で東海寺に興味を持ったので、大井町駅から歩いてみた。 大井町駅は、JRと東急が交差し、地下にりんかい線が通る上に斜面上に造られて複雑な構造をしている。 斜面の下側のJR改札西口を出ると煉瓦柱のある案内板があった。 煉瓦柱には品川区民憲章…

奴坂・薬園坂・釣堀坂・絶江坂 南麻布三丁目界隈

今回は古川が南北に流れるエリアの西側、がま池のある台地の南側斜面へ。 がま池から南へ上がると仙台坂上の六差路。そこを南東へ行くと立派な煉瓦塀があった。右端には「天真寺」と刻まれた石柱がある。 壁の南側の細道。 そのまま進むと行き止まりになった…

国指定名勝高梨氏庭園・高梨氏本家 上花輪歴史館 千葉県野田市上花輪

前回のつづき。 この日最後に上花輪(かみはなわ)歴史館を訪ねた。 流山街道の下町交差点を西に折れ、さらに南に旧道のような道を進むと右側に関所のような門があった。 この冠木門(かぶきもん)は昭和17年(1942)に改築されたもの。 パノラマで。左の奥…

茂木本家住宅(板塀・正門・煉瓦塀) 旧給水所 茂木七郎治邸 千葉県野田市野田

前々回のつづき。 茂木本家美術館見学の後、美術館周囲の建物を見て回った(すべて外観のみ) こちらの黒い板壁は美術館の庭から続いている茂木本家。 板壁の向こうに複数の蔵が建ち並ぶ。 下の絵地図は美術館でいただいた「たてもの散策図絵 近代化産業遺産…

六郷水門・六郷排水機場 東京都大田区南六郷

前回のつづき。 赤レンガ堤防から続く道を西へ向かって歩いていたら「六郷水門前」というバス停に行き当たったので、信号を左折して多摩川方向へ。 すぐに南六郷緑地という公園に着いた。 公園の北端にあったトイレは面白い形をしていたが、六郷水門を模した…

羽田の赤レンガ堤防・2 東京都大田区羽田

前回のつづき。 羽田の赤レンガ堤防は天空橋の南側から続いているが、かつての姿を最もよく残していたのは下記の案内図右下の、2つの橋梁に挟まれたエリアだった。 (本羽田公園の案内板) 旧堤防が陸地側に凹んでいたエリアが、宅地化されずに船だまりにな…

羽田の赤レンガ堤防・1 東京都大田区羽田

前回のつづき。 天空橋駅で降りて500mほどで多摩川沿いの堤防へ出て、玉川羽田弁財天の先のY字路を右へ行ったあたりから、赤煉瓦でできたかつての多摩川の堤防が約1.6km続く。 大正から昭和初期にかけて、治水対策としての多摩川改修工事で造られている。 下…

慶應義塾大学 旧図書館 東京都港区三田

前回の、慶應義塾大学アート・センター主催によるガイドツアー「三田山上で出会う近代建築と彫刻」のつづき。 演説館を堪能したあとは、西校舎学食の壁画と3つの彫刻作品を観て、もうひとつの重要文化財・旧図書館へ。 強い日差しを受けて赤煉瓦の地に白い花…

紀伊国坂 喰違見附 旧御所トンネル

前回のつづき。 赤坂御用地の周囲の道を左回りに歩いていくと紀伊国坂(きのくにざか)に出た。 植木の右に4車線の外堀通り、その右の堀に沿って首都高4号新宿線が走る。 標柱の解説は読めなかった。このタイプの標柱は、なぜかの文字の残りの個体差が激しい…

旧乃木邸 東京都港区赤坂

訪ねた日は異なるが前回と同じ場所。 乃木神社側から旧乃木邸への門をくぐったところ。 斜面の苔がきれいだった。 本邸は外観のみ見学可。2階の周囲を巡る誘導路がついていて窓の外から内部を覗くことはできる。1階の壁が大谷石、2階は黒い板で、山小屋のよ…

野木町ボランティア支援センターれんが蔵 「きらり館」 栃木県野木町大字友沼

前回のつづき。 野木神社を参拝してから、東の大塚古墳へ行くか北の小山市立博物館へ行くか、昇寛さんのサイトの地図・小山市・野木町の古墳を見ながら迷ったが、結局後者を選んだ。 途中の道沿い、友沼の交差点の近くに別の煉瓦建物が残っていたので立ち寄…

新井家ふるさと記念館(旧新井製糸場) 栃木県野木町野渡

前回のつづき。 野木町ホフマン館での展示にあった「栃木県に現存する赤煉瓦建造物位置図」を見ていたら歩いていける場所に「新井家ふるさと記念館」があった。 地図のコピーもいただいたおかげで迷わずに到着。 3棟の国登録文化財の建物のある私設博物館。…

熊野神社とレンガ道 栃木県野木町

前回のつづき。 野木町ホフマン館にて新井家ふるさと記念館のことを知り、10分の道のりを歩く途中。 熊野神社の境内沿いに見事な煉瓦壁があった。 右が境内。左は光明寺の墓地。 窯で焼いた煉瓦を馬車で古河駅へ運ぶ道、通称レンガ道にあたる。 下はホフマン…

重要文化財・旧下野煉化製造会社煉瓦窯(野木町煉瓦窯ホフマン館) 栃木県野木町

5月14日の土曜日、 4月末に旧日本煉瓦製造ホフマン輪窯で見たポスターに惹かれ、5月10日に修復を終えて公開が始まった栃木県野木町の煉瓦窯(重要文化財)を見に行った。 明治23年(1890)に完成した、美しい煉瓦積みのホフマン式輪窯。5月15日までは「グラ…

走水水源地煉瓦造貯水池 神奈川県横須賀市走水

前回のつづき。 この日の第二の目的地、明治期の煉瓦建物を見に行った。横須賀市街から車で15分ほど、観音崎灯台・横須賀美術館のすぐ手前になる。 近づくと沿道の人が多くなり、着いたら桜が理由と分かった。 駐車場から山側。 道路から海に向かっての斜面…

あらかわ遊園付近の煉瓦塀 東京都荒川区西尾久

前回のつづき。 現在のあらかわ遊園の境界塀。煉瓦製だがイメージしていたものと違う。 一本南側の通りへ行ってみた。 すると、ありました! 遊園の歴史 荒川区公式ホームページ 大正11年(1922年)5月の開園当初に作られた煉瓦塀。その翌年の関東大震災にも…

船方神社 煉瓦造神楽庫 東京都北区堀船

前回のつづき。 あらかわ遊園から敷地の西側に神社が見えたのでまずそちらへ廻ると、船方神社の大きな標柱があった。 以下は「北区神社めぐり」 のパンフより 船方神社(十二天さま) 御祭神:日本武命 神亀2年(725)の創建とも伝えられていますが、火災(…

重要文化財・日本煉瓦製造株式会社旧煉瓦製造施設 旧事務所(煉瓦資料館) 埼玉県深谷市上敷免

前回のつづき。 ”深谷シリーズ”も11回目になって、やっと当初の目的地に。 尾高惇忠の生家を訪ねた後にコンビニの駐車場で遅い昼食のおにぎりを食べて、最後に日本煉瓦製造(株)の製造施設へ向かった。 旧事務所棟が資料展示施設になっていて、前に駐車場が…

清風亭 埼玉県深谷市

前回のつづき。 誠之堂の煉瓦壁を堪能した後、お隣の清風亭を見学した。 以下は現地説明板より。 清風亭(せいふうてい) この建物は大正15年(1926)に第一銀行2代目頭取、佐々木勇之助の古希(70才)を記念して、現在の東京都世田谷区瀬田に在った銀行の…

重要文化財・誠之堂 埼玉県深谷市

前回のつづき。 深谷駅で周辺マップをいただき、まずは重文の煉瓦建築から見て回ることにした。 重要文化財 誠之堂(せいしどう) 大正5年(1916)竣工。設計は田辺淳吉。 場所は、大寄(おおより)公民館の敷地内にある。 誠之堂・清風亭のご案内/深谷市ホ…

深谷駅 JR高崎線 埼玉県深谷市

前回のつづき。 旧煉瓦製造施設へ行くのに下調べをしてこなかったので、深谷駅の観光案内所へ向かった。東京駅をモチーフにした駅舎も見てみたかった。 駅前駐車場は20分まで無料だった。 駐車場(20分まで無料)に車を停めると目の前に壮麗な煉瓦タイル貼り…

土木遺産・閘門橋(こうもんばし) 東京都葛飾区水元公園

前回のつづき。 鰭ヶ崎古墳探訪の後、南流山駅まで歩き、つくばエクスプレスに2駅乗って八潮駅へ出た。目的地は水元公園(みずもとこうえん) 初めて降りた八潮(やしお)駅。高架下の構内が広い駅だった。 八潮駅は東京駅から直線距離で15km強。同様に15km…