東京近郊の煉瓦建築・遺構
前回のつづき。 鰭ヶ崎古墳探訪の後、南流山駅まで歩き、つくばエクスプレスに2駅乗って八潮駅へ出た。目的地は水元公園(みずもとこうえん) 初めて降りた八潮(やしお)駅。高架下の構内が広い駅だった。 八潮駅は東京駅から直線距離で15km強。同様に15km…
前回のつづき。 素盞雄神社から、再度荒川ふるさと文化館の前をとおり、スーパーのライフの方へ歩いていくと、目当ての煉瓦塀があった。 すでに陽は沈んでいたので煉瓦の色が暗めになってしまった。 かつて門柱があった部分。 塀の前には詳しい解説板があっ…
前回のつづき。 品川神社の富士塚を見たあとに新馬場(しんばんば)駅側に戻り、北馬場参道通り商店街へ。 すぐに左の小道にはいった。 その先を右へ向かう。ここから魅惑の路地巡り。 すると路上に井戸が。今も水が出る現役のポンプ。 別の角度から。以前ブ…
迎賓館前庭公開を見た11/3は、東京文化財ウィークの一環で本郷にある求道会館(きゅうどうかいかん)も特別公開があったので行ってみた。 最寄駅の東大前は、四ッ谷駅から南北線で4つ目と意外な近さだった。 駅からは、本郷通りから言問通りへ入って西片2丁…
前回のつづき、”川口シリーズ”の最終回になります。 国指定登録有形文化財の「旧田中家住宅」 本町の文化財センター本館から岩槻街道を北に1kmほど、街道に面して堂々たる洋館が建っていた。 主屋は1923年(大正12年)に竣工した木造煉瓦造三階建。外壁はイギ…
東京の赤レンガ建物シリーズ。 JR京浜東北線の王子駅の北口で下車。都電も通る明治通りのカーブの坂道を上っていくと音無橋の信号がある。 右の小道のすぐ先に「醸造試験場跡地公園」入口の煉瓦造の門。 桜並木の通路を少しいくと芝生公園が広がり、公園の向…
前回の旧大井町変電所のご近所にある赤レンガ建物。 「碑文谷架道橋」をくぐって50mほど先、通り沿いにある。 西面は隣の建物とくっついていた。 あちらは大正期だったが、こちらは明治期(明治42年・1909年) 建物の通り側には全面にネットが張られている…
京浜東北線で大井町ー品川間を通るたびに車窓から気になっていた重厚な赤煉瓦建物。 ちょっと検索したところでは詳細がわからなかった。竣工は大正4年説と大正11年説があるようだが、どちらにしても関東大震災に耐えた煉瓦建物。 下記の方のブログには、現在…
平日の午後、空いた時間に「三菱資料館」と「旧岩崎邸」 を訪ねた。 千代田線の湯島で下車し、まずは資料館を目指す。湯島駅からだと資料館は岩崎邸の裏手になり、その敷地をぐるりと反時計回りに回り込んでいく。 敷地の北辺は石垣と煉瓦壁が組み合わさった…
よく晴れた秋の日の昼、煉瓦タイル貼りの見事な大建築を見に荒川区へ出かけた。 旧三河島汚水処分場喞筒場施設(喞筒は漢字の読みはソクトウだが「ポンプ」と読ませる)は、国の重要文化財指定を受けている日本初(大正11年稼動)の近代下水処理施設。 旧三…
前回のつづき。 ガス灯館を見たあとに、くらし館へ。 建物はかつての「千住工場計量器室」の移築復原。 内部は「GAS CONSUMER'S GUIDE」になっている。 これまでの広告作品の展示も。 階段を上がったところではインフラ関係の展示も。 夕張特塊という石炭 1…
9月最後の土曜日、お昼前から時間が空いた。古墳へ行くには出遅れているので、東京都下の小平へ建物見学を目的に出かけた。家族はそれぞれ予定があって単独行。 最近、赤レンガ建物の魅力にもハマってきている。 史跡 佐渡金山 産業遺産(製錬施設) 有楽町…
前々回のつづき。 8/29(土)、相川の宿から車で5分ほどの「史跡 佐渡金山」へ向かった。 国史跡の佐渡金山の中核施設。 佐渡金銀山の遺構は、西三川砂金山、鶴子銀山、新穂銀山、相川金銀山の4カ所があるが、最も大規模でかつ見学施設があるのは相川金銀山…
有楽町駅の東京駅側の改札口の先。 今までなかった煉瓦壁の通路が出現し、アーチの下にKIOSKがあった。 ガード下の道路側から見たところ。 この円形部分に何があったか。 軒にあたる部分のデザインも細かい。 しっかりと組まれた煉瓦だった。 JR東日本、GOOD…
最近手にとった本: 日本列島「現代アート」を旅する 日本列島「現代アート」を旅する (小学館新書) 作者: 秋元雄史 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/06/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る そこに紹介されていた常設展示を見に行った。 …
前回のつづき。 久々の古墳を見た後は王子(飛鳥山)の渋沢史料館へ向かおうと思っていたが閉館時間になっていたので、十条駅近くの煉瓦塀へ歩いてみることにした。 石神井川にかかる橋を再びわたって振り返ったところ。右の坂の方向が四本木稲荷神社。 その…
先日読んだこちらの本で取り上げられていたエリアのひとつを早速探訪してみた。 <a href="http://massneko.hatenablog.com/entry/2015/05/25/000000" data…
日本の中央官庁が立ち並ぶ霞ヶ関の北の端、桜田門の向かい、警視庁に相対する場所に、美しい赤レンガ建物があります。 ・法務省旧本館(中央合同庁舎第6号館 赤レンガ棟) 1895年(明治28年)竣工。設計はドイツから招かれたヘルマン・エンデとヴィルヘルム・…
前回のつづき。 清洲橋通りに面し、「東深川橋」の交差点の近くでかろうじて建っていた家屋。 危うい魅力(?)を発していた。 その交差点から北を見ると道が大きくせり上がって橋になっていた。 小名木川の橋一覧によれば、東深川橋。 徳川家康が開削した運…
前回のつづき。 食事の後、午後1時10分から3時20分頃まで、西洋館の内部を詳しく見て回った。 講師は元明治大学理工学部建築学科講師の篠田義男氏。実際にこの西洋館の修復に携わっている方で、見学会の解説も100回近くになるようだった。 A4版頁の詳しいレ…
近代美術館本館で「高松次郎ミステリーズ」を見たあとに、工芸館のほうにも寄った。 所蔵品展「近代工芸案内 ー名品選による日本の美ー」が2月15日まで開催中だった。当館のみだと観覧料210円。 レンガ造りの堂々とした建物だが、首都高の橋を渡らないと正面…
前回のつづき。 郷土資料館は「鯨ヶ丘」と呼ばれる南北に細長い舌状台地上にある。 東西の幅は100mほどで、南北に一方通行の上り下りの二筋の各500mほどの商店街がある。 小さなマンハッタン島のような感じ。 資料館から時計回りに歩いてみた(下の地図は右…
11/3、連休の最終日、昼から目黒の旧前田家本邸へ出かけた。 東京文化財ウィーク期間の特別企画でボランティアガイドによるクイズラリーが実施されていた(10/25~11/3) 旧前田家本邸は普段も月・火を除いて毎日公開しているが、上記期間中は「金唐紙(きん…