墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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茂木本家住宅(板塀・正門・煉瓦塀) 旧給水所 茂木七郎治邸 千葉県野田市野田

前々回のつづき。

茂木本家美術館見学の後、美術館周囲の建物を見て回った(すべて外観のみ)

 

こちらの黒い板壁は美術館の庭から続いている茂木本家。 

 

板壁の向こうに複数の蔵が建ち並ぶ。

 

下の絵地図は美術館でいただいた「たてもの散策図絵 近代化産業遺産のまちー野田」より。中央やや下に「公益社団法人茂木本家美術館」で、その敷地に接して茂木本家(マップ6番)がある。

 

北側の浪漫通りへ回ると茂木本家の玄関があった(内部は非公開)

主屋・北蔵・南蔵・旧仕込倉・旧漬物倉・旧米倉・旧門番棟・正門・板塀・庭門及び竹木賊張塀・稲荷神社・稲荷神社水屋・煉瓦塀など、11棟2基が登録有形文化財となっている。茂木本家住宅主屋ほか/千葉県

主屋は豪壮な近代和風建築で、11代茂木七左衞門が立川流宮大工の佐藤良吉に設計を依頼、建築は同・佐藤里次則壮で、おおむね関東大震災後の大正15年(1926)に建てられたとのこと。

 

玄関の先には煉瓦塀。

内側に稲荷神社があったこの煉瓦塀も登録有形文化財だった。

同じ列に長手と小口を交互に並べるフランス積みで、石積みの基壇がある。

 

折曲り延長26mあり、高さは西側(下の写真右側)が4.3m、東側が3.5mある。

 

今年で築90年。 

 

その煉瓦塀に続いて通りに板壁を接する大きな蔵があった。

 

マップの7番、キッコーマン・稲荷蔵で、元は明治41年頃建てられた茂木七左衛門家の仕込蔵とのことだが新築のように修繕されていた。現在は倉庫として使われている。

 

 

稲荷蔵の向かいに立派な門があった。内部は駐車場と広場。

マップによれば「キッコーマン旧本店正門」

 

正門の西寄りに小ぶりの門も残っていた。

 

煉瓦壁~板壁~コンクリ壁とつづく「浪漫通り」

 

 

茂木本家の東側に戻ってマップの4番、キッコーマン旧給水所。   

 

弁天通りに面している。竣工は大正12年頃。

昭和50年頃まで自社工場及び周辺地域に給水していたとのこと。

 

給水所建物の近くに蔵のような建物が2棟並んでいた。

 

 

茂木七郎治邸(安政5年頃)は給水所の向かい、マップの5番にある。

「地主農家としての長屋門と金融業としての帳場を併せ持つのが特徴」とのこと。 

 

手入れの行き届いた瓦屋根。風情のある板塀だった。門は開いていたが非公開。 

 

道路との間は濠の名残り?

 

 複雑な形の屋根と窓。内部は階段状になっているのだろうか。

 つづく。