墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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土佐国分寺 高知県南国市国分

空港から最初に目指したのは長畝古墳群ですが、途中に土佐国分寺跡のサインがあったので立ち寄りました。

 

こちらが仁王門。前は細道です。

今は四国八十八ヵ所の第二十九番霊場の摩尼山 宝蔵院となっています。

 

門をくぐって振り返って。奥には田んぼが広がります。

 

参道の先には金堂。

 

金堂の寄棟屋根は杮葺き。

 

金堂は室町時代末期の築。

金堂(重要文化財)
桁行五間 梁間六間 単層四柱造杮葺き
本尊千手観世音菩薩
金堂は七堂伽藍の中心となる建物で、本尊を安置するお堂。現在の建物は永禄元年(1558)に長宗我部国親・元親親子により創建時の金堂跡に再建されたもので、杮葺と天平時代の建物に模した寄棟造りに特徴がある。
又、内部の海老虹梁は土佐最古といわれ、吹寄垂木等に室町時代の特色がうからわれる。明治37年に国の特別保護建造物に指定され現在にいたる。

 

立派な象の鼻。


金堂の左隣は大師堂。お遍路さんの祈りの声が響いていました。

 

客殿脇に受付があり、金堂と収蔵庫を拝観しました(拝観料500円)

昔ながらの扉を開けて入った金堂外陣。


わざと間隔を揃えない「吹寄垂木」を初めて実見しました。

 

「海老虹梁」:の曲線美。土佐で最古とのこと。

 

内陣との梁の上に掲げてある円盤は光明真言板絵曼荼羅図。慶長5年(1600)に土佐藩初代藩主の山内一豊が入国の際に掛川から持参したものだそう。

ご本尊の千手観音は秘仏・非公開でした。

 

厳重に保護されている収蔵庫では重文の薬師如来2尊を拝観できました。

中央奥の左の像高1mほどの仏像が藤原時代中期の薬師如来で桧の一木彫り、その右の厨子の中に鎌倉時代の薬師如来(像高約35㎝の寄木造り)

国分寺寺宝|弐拾九番霊場 土佐 国分寺

 

他にも、かつての境内図や重文の梵鐘(平安前期)や真言八祖像など、貴重な宝を見せていただきました。