大寺古墳の見学後、大寺薬師(萬福寺)の重要文化財収蔵庫の前に戻りました。
お寺は無人のようでしたが山門に参拝者向けの電話番号があったので、かけてみると鍵を開けていただけるとのこと。
(出雲市のサイトを見ると、前日までの事前予約が必要とありました。拝観料500円)
収蔵庫内には平安期の木彫仏がずらり。壮観で荘厳でした。
中央に薬師如来。
向かって右には日光菩薩と、観音菩薩像(右)
左には月光菩薩と、観音菩薩像(左)
左には「老相神坐像」
そして多聞天と持国天。
持国天に睨まれて。
向かって右壁側には増長天。
そして広目天。
広目天の胴部分。
前出の出雲市のサイトによれば、カヤの一木から彫り出されているこれらの四天王立像は、東博で開催された「出雲と大和」展に出品されているとのこと。
確かに図録にお姿が! まさか現地でお会いできていたとは!
図録には四天王像は平安時代・9世紀と記載されています。
小さいければ迫力があった鬼神形立像。
図録解説には「萬福寺の南側の青木遺跡からは平安期の神像が出土しており、古くから宗教施設が集結していた地であったことが想像できる」ともありました。
個性豊かな十二神将は鎌倉時代の像。
前出の出雲市のサイトには下記の説明もありました。
かつての大寺は現在より300m北にあったとされていますが、慶安3年(1650年)に大洪水による山崩れが原因で、寺堂と仏像の多くが壊滅し、埋没しました。その後、住民たちが埋まった仏像を救い出し、現在の万福寺境内に再建された薬師堂に安置しました。