二本松古墳から西へ10分強、歩き下って「発掘ふれあい館」に到着。
建物(右)は円筒埴輪を模したものでした。
すぐ左(北)隣に縄手小学校があります。
入場無料、土器や勾玉づくりの体験などができますが、出土品などの展示もあります。
こちらは小学生たちが5か月かけてつくった、えの木塚古墳の模型。
昭和46年、縄手小学校の体育館建設予定地の発掘調査で発見された古墳跡で、河原石を葺いた径約30mの円墳の一部と周濠が見つかり、墳丘裾部で出土したヒレ付き円筒埴輪の形式から4世紀末頃に造られたと考えられるそう。
とても精巧に出来ていて見入ってしまいました。
その出土物も展示されていました。
左の割れているのが、ヒレ付き円筒埴輪(長細いのがヒレ)
直径37㎝あって朱が塗られています。
市政だより 平成19年2月15日号 6・7面(テキスト版) | 東大阪市
大賀世古墳群や瓜生堂遺跡から出土した埴輪も。
大賀世古墳群からの人物埴輪。
瓜生堂遺跡からは形象埴輪。
東大阪市で出土した、埴輪の種類と出土した古墳の一覧表。
最近の発掘調査の成果も。
北屋敷遺跡第2次発掘調査速報展
令和2年7月17日から8月11日まで、六万寺町2丁目縄手南小学校から東に約60mの地点で共同住宅建設に伴う発掘調査が実施されました。
調査の結果、古墳時代後期の溝を2本検出し、溝とその上の整地層から形象埴輪や円筒埴輪、須恵器などが多数出土しました。形象埴輪は、大刀形埴輪や双脚輪状文形埴輪、動物埴輪などです。
調査地の東方には同じく古墳時代後期の埴輪が多数出土した大賀世古墳群が広がります。今回の調査で発見された溝も、墳丘が削平された古墳に伴う周濠の一部と考えられます。
大賀世古墳群はこれまで3号墳まで見つかっており、今回発見された古墳は4号墳にあたる可能性が高いです。
ケースの中には、平安後期の見事な阿弥陀如来像も。
旧阿弥陀院(長瀬墓地)阿弥陀如来像
木造 一木割矧ぎ造 平安時代後期(12世紀)
像高 105.0㎝ 市指定文化財
発掘についての展示。
ガラス越しに収蔵庫も見られます。
建物裏手には縄文時代の竪穴式住居も。ここ「縄手遺跡」は縄文時代からの遺跡エリアでした。
センターの目の前は交通量の多い旧170号線。
すぐ近くにバス停があり、数分待ちで心音山寺古墳方面(南へ1.8㎞)のバスに乗ることが出来ました!