墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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三田商店東京支店 東京都中央区日本橋小網町

前回の小網神社の近く、2本西の通り沿いに今回の建物がある。

 

凸字形の朴訥としたファサード。

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壁面に貼られたタイルが非常に見事です。これが昭和5年の築。およそ100年前。

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中央区のサイトに解説があります。

葛西萬司が建てた、堀端のインターナショナル建築。
辰野金吾と建築事務所を運営したことで有名な、葛西萬司の建築作品として貴重である。
タイル貼りの外壁、中央塔屋の丸窓などが個性的な外観としている。
堀沿いの建物であり、堀に対して正面性を持ったデザインとし、護岸が設けられていた。
創建時は水平庇をまわす初期インターナショナルスタイルの典型的建物であった。

株式会社三田商店東京支店 中央区ホームページ

 

Wikipediaによれば、辰野金吾とともに設立した辰野葛西設計事務所は明治36年設立。辰野金吾が亡くなって大正8年に葛西設計事務所となっています。

辰野葛西設計事務所が手掛けたのは東京駅や旧国技館、旧第一銀行京都支店など著名な建築。

旧盛岡銀行本館(現 岩手銀行赤レンガ館)をはじめとして葛西が手掛けた建物が盛岡に複数残るのは葛西が南部藩士出身だったからでしょう。

 

そう聞くと、”質実剛健”という言葉が浮かびます。

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側面の奥はタイル貼りではないですね。

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昇りたくなる外階段。

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きっと内部も素敵だと思います。

同じ通りを100mほど北へ行ったところ。町名は日本橋小舟町に変わります。

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蔵のような趣ですがショーケースの名残りのある建物がありました。

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