墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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日中線 しだれ桜散歩道 福島県喜多方市押切東

会津盆地の西縁の灰塚山古墳から北東裾野にある糠塚古墳群へ向かう途中に気になるピンがあったので立ち寄った。 

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遊歩道には一部線路が残されて、車両も!

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ディーゼル機関車のようですが、その後ろにはSLも!

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C11でした。

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検索すると、全国600両の保存車両をリスト化した労作サイトに出会いました。

1935年に製造され、尻内~釜石~仙台~会津若松で活躍し、1975年に廃車となって喜多方第2小学校を経てこちらで保存されているとのこと。

C11 63 | 日本にある蒸気機関車 (steamlocomotivejapan.com)

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SLの正面には踏み切りも。

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そこから先、北側の様子。

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説明板によれば、1984年まで現役の路線だったとのこと。

鬼怒川から来ている野岩鉄道は米沢まで伸びる構想だったそうですが、線名は終点である熱塩駅の北方にある日中(にっちゅう)温泉にちなむそうです。

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この自転車歩行者道は、市民の共有財産として「日中線」の歴史的形態を残し、自転車歩行者道として利用を図ることを目的として整備されました。昭和63年には約3㎞にわたり、しだれ桜が植樹され、市民の憩いの場となっています。


【日中線】
日中線は、東北中央縦貫鉄道「野岩羽線」として、栃木県今市から福島県会津若松、喜多方を経て、山形県米沢に至る構想の一部区間として、昭和13年(1938)8月に開業されました。
喜多方~米沢間も工事路線に決定はしましたが、実際に運行したのは喜多方~熱塩までの11.6㎞で、全線開通は太平洋戦争やその後の社会情勢により実現には至らず、国鉄合理化により昭和59年(1984)に廃止となった路線です。

 

下記のサイトによれば、おもな乗客は学生で登下校時間に合わせて朝に1往復、夕刻に2往復しか走らなかったので、「日中は走らない日中線」と呼ばれていたそうです。

日中に走らぬ国鉄日中線 廃止直前の記録 4本目の南北縦貫線にはなれず…線路跡はいま | 乗りものニュース

 

旧熱塩駅には駅舎が残り、客車なども保存されているようなので、次の機会には訪ねてみたいと思います。 

現在は米沢までの公共交通は無いようですが、国道121号を車で北上すれば40分ほどで行けますね。

磐越西線で新津に出て、坂町から米坂線で行く経路も、一度辿りたいものです。

 

この日は2021年4月19日ですが、しだれ桜は散り始めでした。

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