前回のつづき。
千葉県印西市の道作古墳を見学後、利根川を越えて北に車で30分ほどの龍ヶ崎市の博物館と古墳を訪ねた。
鉄道だと常磐線の佐貫駅で関東鉄道龍ヶ崎線に乗り換えて2駅目の終点の町。
まず向かったのは龍ヶ崎市歴史民俗資料館。想像していたより大きな施設だった。
平成2年(1990)の開館で、常設展示では県指定無形民俗文化財の撞舞(つくまい)、原始古代から近代までの資料と、昭和の暮らしの道具や民具などが展示されている。
入館無料。
入口のそばに置かれた、昭和41年式(1966)のスバル360。
平成17年まで39年間乗られたオーナーによって寄贈されたもの。
スバル360は江戸東京博物館や埼玉県立歴史と民俗の博物館にも展示されているが、可愛らしい姿に場が和む。
火曜と木曜には機織りの実技が見られるようだ。左奥が無形民俗文化財・撞舞の展示。
展示室に入って最初が考古系のコーナー。
縄文の土器や石器なども充実。
土偶の展示もあった。
龍ヶ崎駅から3kmほど北東の台地上のニュータウンがある長峰エリアには縄文遺跡や古墳、中世の城など古代から連綿と人が活動した痕跡が残っていたが開発の波に飲まれてしまった。
長峰古墳群の3号墳、12号墳、17号墳から出土した埴輪たち。
長峰城第36号墳から出土した内行花文鏡(ないこうかもんきょう)は龍ヶ崎市の指定文化財。
円の内側に8つの扇状の模様を持ち、それが花弁のように見える。
茨城県内では3例目で、中国大陸から輸入された舶載鏡であれば県内2例目となるそう。
長峰古墳群から出土した大刀やガラス小玉。
こちらは中世のコーナー。
板碑などの展示。
龍ヶ崎鉄道のコーナーもあった。
昭和のくらしの展示品の中には「懐かしい」ものも。
こちらで購入した図録、発行は2003年。
気になる墳丘の写真もあったので、この後に訪ねてみた。
こちらの資料館には屋外展示もある。
昭和40年まで龍ヶ崎鉄道で活躍していた蒸気機関車。大正14年の製造。
その説明板。
足元の様子。
屋根の下で大事に保存されている。
正面の蓋が開いていたので中を覗いてみた。
後ろ姿。
このカーブに惹かれた。
運転室を横から。
中の様子。
出発進行したいが線路は続いていない。
こちらは商家と、農家で農具を収める「まで屋」
たばこのショーケース。
こちらはお菓子の陳列ケースか。
市内の商家で実際に使われていたものだそう。
こちらが「まで屋」
軒裏に船が載っていた。
つづく。