縄文時代の土偶については、ちょうど今、日経の日曜版「美の美」で、「土偶の一万年」という特集が連載中。8月10日は「中」の巻で「仮面のビーナス」と「縄文のビーナス」、「ハート形土偶」の写真が掲載されていた。
歴博の縄文のコーナーは、レプリカがほとんどだが、有名どころが一同に会しているので圧巻。この部屋だけで半日過ごせる?
山形県舟形町西ノ前遺跡の「縄文の女神」(国宝:5000年前) 高さ45cmで日本最大級の土偶。
福島県福祉市上岡遺跡出土(重文:4000年前) このかっこうが面白い。
北海道函館市著保内野遺跡の中空土偶(国宝:3500年前) 張りのある形が強い力を放つ。
ハート形土偶 長野県東吾妻町郷原遺跡(重文:4500年前)
縄文のビーナス 長野県棚畑遺跡(国宝:5000年前)
去年の夏に尖石遺跡博物館で実物を拝見した。
http://massneko.hatenablog.com/entry/2013/08/14/104644
茨城県稲敷市椎塚貝塚出土(4000年前) 小さい像だが胸の突出が迫力。
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土(2800年前) お腹の膨らみがリアル。
国宝の土偶は4体あって、もう一体は八戸市出土の合掌土偶だが、このレプリカは見当たらなかった。
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/index.cfm/12,21230,43,153,html
縄文の仮面を展示したコーナーもあった。縄文から仮面があったとは知らなかった。
「陽気な表情を持つ土製の仮面」 大阪府和泉市仏並(ぶつなみ)遺跡出土(4000年前)
見られるのはレプリカであっても、それぞれの造形の持つ力がジンジン伝わってくる。
ガラス越しの実物と、ガラスなしのレプリカと、放つパワーは、あまり変わらないのでは。
歴博では、贅沢にも夏休みの自由研究を手伝っていただけるコーナーがある。
この時は2,3組の親子がいただけだったが、教わるなら今のうち。
土偶をスケッチするだけでも、立派な自由研究になると思います。