前回の丸塚古墳群からは同じ尾根上を北西に1㎞ほど上がった先の炭焼古墳群へ。
ビニールハウスが建ち並ぶエリアに入り口看板がありました(駐車場無し)

矢印の示す方向奥に説明板が見えていました。

土の上に石がいくつも。

炭焼古墳群4号墳の説明板。炭焼平古墳とも呼ばれるようです。
「昭和27年の発掘調査のままの状態で残された」古墳です。

愛知県指定史跡 炭焼古墳群(4号墳)
昭和29年3月12日指定
この4号墳は、総数40基以上の炭焼古墳群のうち、昭和27年に発掘調査されたままの状態で保存されている唯一の古墳です。小規模ながら前方後円墳であり、群を代表する古墳となっています。
後円部にある埋葬施設は横穴式石室とよばれ、天井部を失っていますが、墳丘に規則的に配列された石材とともによく旧状を残しています。
出土遺物や石室の形状から、築造は6世紀の後半と思われ、群の中では比較的早く築かれた古墳ということができます。
平成10年6月 豊川市教育委員会
手前にも石がありますが、後ろは前方部の輪郭をなぞるように石が並んでいます。


前方部(?)上には、ほとんど石は無く。

前方部の右隅側から。

左隅から。と、左の奥に石室が。

後円部の、くびれ部に近いところに開口部。向きは南西。

細長い石室です。

しゃがんで奥壁を。


奥壁を背にして。

後円部側から。奥壁は板石ですね。


後円部から前方部を。

周囲はビニールハウスで囲まれています。

「炭焼古墳群」を刻まれた石碑。石材は…?

こちらの旧御津町の商工会のサイトに説明があり、炭焼(平)4号墳は全長16m、後円部径10m、前方部幅6.5mの小さな前方後円墳で、横穴式石室からは副葬品の土器や勾玉などの石製品、ガラス小玉、金銅装耳環、鉄製品など豊富な遺物が出土したそうです。
ただ、こちらの「全国文化財総覧」には墳長34.5m、後円径27m・高1.4m、前方幅17m・長7.5m・高0.6m、くびれ幅8m、葺石ありとの詳細な記載あり。
グーグルアース上で「距離を測定」すると17m弱になるのですが…
現地説明板に全長や実測図が載っているとありがたいです。
2025年10月中旬訪問