今回の墳行で最後に訪ねた古墳(の道)
この堤のカーブ、古墳ファンであれば判りますね⁉
右が佐紀石塚山古墳、左が佐紀陵山(みささぎやま)古墳。北から南方向です。
その位置での写メ。
墳丘同士が寄り添っている感がありますよね。
左の石塚山古墳は、右の陵山古墳の後円部の縁をなぞるようにギリギリに、接するあたりの周濠が狭く造らているので、後から築かれたと推定されています。
その周濠に咲いていた花菖蒲。
佐紀石塚山古墳は、全長218.5m、後円部径132m ・高さ23m、前方部幅111m・高さ16m。前方部南側の濠はこれだけの幅があります。
宮内庁により成務天皇陵に治定されています。
拝所を正面から。陵墓は前方部先端側から拝するように整備されていますね。
拝所から西方向の遠望。ここが丘陵端にあることがわかります。
”道”に戻って東側には佐紀陵山古墳。全長207m、後円部径131m・高さ21.3m、前方部幅87m・高さ12.3m。左が前方部先端です。
中央奥の緑が猫塚古墳のようですね。
佐紀陵山古墳は宮内庁により、垂仁天皇皇后の日葉酢媛命陵に治定されています。
ちなみにですがWikipediaには、佐紀陵山古墳(全長207m)と”相似形”の古墳として、五色塚古墳(194m)・膳所茶臼山古墳(122m)・御墓山古墳(188m)・摩湯山古墳(約200m)など、各地で知られるとあります。
高札のあたりから北西方向。
左の堤の奥が石塚山古墳。左端は高塚古墳になると思います。
その佐紀高塚古墳の拝所は墳丘西側にあるので南をぐるりと回り込みます。
全長127m、後円部径84m・高さ18m、前方部幅70m・高さ13mの前方後円墳。
こちらは称徳(孝謙)天皇陵として治定。
拝所の左右は堤だけで、墳丘(の木々)に近づけます。
そこから振り返った西大寺駅方向。
各古墳の大きさなどは、下記の奈良県のサイトを参照しました。
成務天皇陵(佐紀石塚山古墳)(せいむてんのうりょう/さきいしづかやまこふん)
佐紀陵山古墳(日葉酢媛命陵)(さきみささぎやまこふん/ひばすひめのみことりょう)
佐紀高塚古墳(称徳(孝謙)天皇陵)(さきたかつかこふん/しょうとく(こうけん)てんのうりょう)
天皇陵は専門家でも立ち入れないですが、航空レーザー測量の技術で新たな成果も期待されていますね。
「謎の陵墓群」解明なるか 空から測量で3次元データを作成 奈良・佐紀古墳群 - 産経ニュース
佐紀高塚古墳からは秋篠川を渡って西大寺駅へ向かいました。
川の表示を入れるために斜めに… 左奥の緑が佐紀高塚古墳。
西大寺駅前に到着。
2024年5月下旬訪問
前回訪ねてから8年が経っていました。