墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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台耕地稲荷塚古墳 埼玉県さいたま市大宮区三橋

前回のつづきの側ヵ谷戸古墳群。

台耕地稲荷塚古墳も住宅地に立地する。

 

コンクリの柵で囲まれるが、草が刈られて見やすい墳丘だった。

 

北西側に墳丘上の稲荷様への参道が。

 

鳥居をいくつかくぐって墳頂へ。祠に参拝。

 

敷地の南側にあった説明板。

大宮市指定文化財史跡
側ヵ谷戸(そばがやと)古墳群 台耕地稲荷塚(だいこうちいなりづか)古墳
所在地:大宮市三橋4丁目985番地
指定:昭和33年3月6日
側ヵ谷戸古墳群のなかでは最も南に位置する古墳で、昭和40年に発掘調査を行いました。墳丘の高さは約2m、径は周溝の内側で約30mの円墳で、周溝の一部には開口部があったものと思われます。遺体を納めた施設は全長4.4mの両袖形式の横穴式石室で胴の張った平面形が特徴的です。
石室より水晶製切子玉・ガラス製小玉・土製漆塗小玉などの装飾品と太刀・刀子・鉄鏃などの武器類が副葬品として出土しました。
この古墳が築かれたのは石室のかたちや出土品からみて600年代と考えられます。
平成8年3月 大宮市教育委員会

 

石室実測図のアップ。精密に加工した岩が丁寧に組まれた、立派な石室。今は埋め戻されているようだった。

 

こちらの看板では指定区域内に入らないでとあった。

古墳を大切にしましょう
鴨川の東側にあたるこのあたり(三橋4丁目)は、古墳が多く集まっている地域で、側ヵ谷戸古墳群と呼んでいます。6世紀後半~8世紀初頭にかけて築造されたもので、大宮市指定史跡に指定されています。
大宮市の古代史を刻む、学術・教育上の貴重な文化財ですので、指定区域内に入らないで見学してください。
昭和56年3月 大宮市教育委員会

 

北側の看板は半分が解読不能となっていた。

 

南側からみた墳丘。

 

一見、小さな前方後円墳っぽいが円墳。

 

 さいたま市のサイトにも解説が。直径24m・高さ2mの円墳でほぼ原型に近いものと思われ、石室の構造や出土品から7世紀前半の築造と考えらるとあった。

https://www.city.saitama.jp/004/005/006/001/005/001/003/p010487.html

 

敷地にあった「歴史散歩コース 三橋・植水」の絵地図。

絵地図を見ていて茶臼塚古墳を見逃したことに気づいた。次に訪ねる円阿弥古墳と反対側になるので、まずは円阿弥古墳へ戻ることにした。

 

少し東側から台耕地稲荷塚古墳を振り返って。