墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

前原の不整合 埼玉県秩父郡皆野町大渕

前回のつづき。

皆野駅から荒川に向かう県道43号。歩道がないので徒歩は要注意だが、道沿いの斜面の桜に見とれた。

 

その先の皆野橋で荒川を渡る。

 

大渕古墳を目指していたが、途中の「前原の不整合」が気になっていた。 

 

国指定天然記念物だったとは、この時に初めて知った。

前原の不整合
「前原の不整合」は、国指定天然記念物「古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群」の露頭群のひとつとして指定されています。露頭面左下の黒色泥岩とその上の層では、1億年以上の時間の隔たりがあります・

Unconformity at Maehara
"Unconformity at Maehara" is designataed as a national natural treasure. There is a time lag more than 100 million years between the lower black mudstone and the uppre layer which consists of conglomerate and sandstone.

 

 詳しい説明板があった。こちらは県指定との表記のまま(路頭は露頭に直しました)

埼玉県指定天然記念物 前原の不整合
前原の不整合は、秩父盆地ができはじめたころを物語る重要な露頭です。この露頭は幅約20m、高さ15mの荒川に面した崖で、秩父盆地を構成する第三紀層が、秩父帯のジュラ紀の地層をおおっている様子が観察できます。崖の左下に見える黒い岩石が秩父帯のチャートなどで、およそ1億5千万年前の地層です。ながい年月地殻変動の影響をうけたため、もろく割れやすくなっています。
その上に重なる白っぽい岩石が、秩父盆地を構成する約1千5百万年前の地層です。おもに石英や長石にとむアルコース(花崗質砂岩)で、下部は礫岩になっています。礫岩を構成する礫は、大小さまざまで、丸いものも角張ったものもあります。礫の種類は、秩父帯のチャートや砂岩で、この近くに分布する岩石です。礫の間を埋めているのはアルコースです。このように、不整合面の直上にある礫岩は基底礫岩と呼ばれ、浸食の場から堆積の場に転じた最初の堆積物です。
この不整合は、いったん海底に堆積したジュラ紀の地層が、地殻変動により隆起し、陸上で風化浸食された後に再び沈降し、その上に第三紀の地層が堆積したことを物語っています。
ここでは、不整合面が明瞭で、地層の上下関係が広く立体的に観察できるので、学術的に貴重であるだけではなく、地質学の学習にも適しています。
(不整合とは、年代の大きく異なる地層が重なっていることを示す用語で、それらの地層の境界面を不整合面といいます。
平成11年3月 埼玉県教育委員会 皆野町教育委員会

 

標高差20mくらい。 ピッチの狭い階段を用心しながら下降。

 

露頭前に到着。

 

現場には説明板はない。

 

説明板によれば、左下の黒い部分が1億5千年前・ジュラ紀の「秩父帯粘板層」、中央斜めの白い部分が「基底礫岩」で、ところどころ黒い斑が入る上部が1500万年前の「第三紀層」

1億5千年前にタッチ。感動した。

 

最近は地球の磁場逆転期のチバニアンの方が有名だが、そちらは77万年前の地層なので桁は3つ違う。