前回の銭瓶塚古墳から約120m北東に、ワレ塚古墳があります。
同じ曽根遺跡群中で国史跡。墳頂42mの帆立貝形前方後円墳、5世紀末の築造。
国指定史跡 曽根遺跡群 ワレ塚古墳
昭和57年10月4日指定
平成16年度発掘調査の結果、墳丘部が全長42m(前方部12m、後円部30m)の帆立貝形前方後円墳であることがわかりました。墳丘は2段築成で、円筒形や朝顔形埴輪が並んでいました。また、前方部の周壕からは馬形の形象埴輪や壺や高坏などの須恵器が出土しました。
このように、埴輪を用いた祭祀の様子がわかる資料は県内でも少なく、近畿のヤマト政権から広がったとされる古墳の受容を考えるうえで貴重な資料となりました。出土遺物から5世紀末に築造されたと考えられます。
糸島地方を代表する貴重な文化財です。みんなで大切にしましょう。
糸島市教育委員会
しっかりと「くびれている」ので、造り出しではなく「前方部」の雰囲気。
墳頂に上がって南方向を。
墳頂には大きな陥没穴が。
埋葬施設空間が陥没したのか、大々的な盗掘があったのか…
墳頂から北側、前方部方向を。
スマホで撮ると空の青が強調されます。
北(前方部)側に降りて、くびれ部あたりからの後円部。
前方部左裾と思われるところから。
墳丘を東側から。
中央が陥没している後円部、右奥へ続く前方部は低く残っていました。