墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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唐櫃山古墳 大阪府藤井寺市国府

前回の藤井寺駅から近鉄で一駅乗って、土師の里駅で下車。駅の北側の市野山古墳(允恭天皇陵)を一周することにしました。

 

まずは、駅から交差点を渡ってのすぐ北の、唐櫃山(からとやま)古墳から。

このバス停右(北)のフェンス向こう側にピンが立っています。

 

北への枝道に入ると階段のついた墳丘が見えましたが、こちらもフェンスで保護されていました。

 

金網の上から。

 

藤井寺市のサイトによれば、唐櫃山古墳は全長59mの帆立貝式前方後円墳で5世紀後半に築造。允恭天皇陵(市野山)古墳の陪塚の一つと考えられているそうです。

下記サイトには復元の平面図(PDFファイル)が添付されていますが、後円部の半分以上が道路で削られています(埋葬施設が歩道のあたり)

史跡古市古墳群唐櫃山古墳の調査成果について/藤井寺市

 

後円部墳頂の竪穴式石槨から阿蘇産の溶結凝灰岩を用いた刳貫式家形石棺が出ています。

唐櫃山古墳石棺/藤井寺市

 

かつては近鉄の線路側までが後円部だったのですね。このあたりの近鉄南大阪線は巨大古墳の隙間を縫うように付設されていますが、それでも削平されてしまった幾つかの墳丘のひとつだったのですね。

 

枝道の北側には市野山古墳(允恭天皇陵)が、後円部をこちら側(南)に向けていました。