墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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アイセルシュラホール(藤井寺市生涯学習センター) 大阪府藤井寺市藤井寺

アイセルシュラホールは、岡ミサンザイ古墳(仲哀天皇陵)の後円部東側にあります。

特異な建物の形は、船形埴輪を模しています。

 

「舳先」側から。

 

南側、「船」を側面から。左(西)が船首、右(東)が船尾のように見えますが、船形に埴輪は前後同じ形ですよね。

 

建物を撮っていたら視線を感じ…

 

グーグルアースで。新池の北側から見たら、まさに船に見えるのでしょう。

 

2階のテラスから。外壁は木目のある横板でした。

 

船が向かう方向(西)には、岡ミサンザイ古墳(仲哀天皇陵)

 

”船尾”は急角度で切れ上がっています。

 

建物の竣工は1994年5月、設計は類設計室。

藤井寺市生涯学習センター - 株式会社 類設計室

 

ホール名の「シュラ」は巨石を運んだソリの「修羅」と想像できますが、「アイセル」は、Activity、Information、Consultation、Exchange、Learningの頭文字を並べたものだそうでした。

 

アイセルシュラホールの2階には、必見の歴史展示ゾーンがあります。

 

土師の里8号墳出土の円筒埴輪棺。

 

西墓山古墳の鉄器埋納土壙のレプリカ。

 

埋納されたいたのは大量の鉄器。

 

斧の刃の部分。

 

野中古墳から出土した甲冑も一領、展示されています。

 

こちらも野中古墳から出土した「小さな玉を模した石製品」

ぱっと見た感じで玉の数は万になるのでは。作った人も凄いですが、発掘し整備して展示した人も凄い。

 

こちら、手前の3羽の水鳥は津堂城山古墳出土のもの(重要文化財)

 

なかなかリアルです。

 

足も。

 

蓋(きぬがさ)形埴輪も、津堂城山古墳出土。線刻が丁寧です。



同じケース内にある船形埴輪は、岡古墳(4世紀後半)出土のものでした。解説には「日本最大の船形埴輪」との記載。

岡古墳は、かつて割塚古墳のすぐ北にあった一辺33mの方墳ですね。

この船形埴輪が、アイセルシュラホール建物外観のモチーフになっているそうです。

 

展示品には、5世紀後半の林遺跡出土の船形埴輪もあり、その先端部分には鳥が!


船形埴輪の解説。船形埴輪から、古墳時代の船には、一体成形船と二体成形船の大きく2種類があったと推定されるそうです。