今回で昨年11月の東近江古墳旅最終回。
最後に訪ねた古墳は、滋賀県最大規模(全長136m)の前方後円墳で、雪野山古墳と同じく古墳時代前期に築かれた国史跡・安土瓢箪山古墳。
繖山北側の山裾丘陵先端に立地。
大己貴神社南側の国道沿いに、古い解説板の立つ入口があった。
瓢箪山古墳
全長162m、後円部径90m、前方部幅70mの前方後円墳で尾根の先端を利用した古い形式のものである。後円部には、主軸に直行して3基の竪穴式石室がつくられ、そこには鏡、石製品、筒形銅器、銅鏃、玉類などのほかに多くの鉄器類が副葬されていましたし、また前方部の2基の箱式棺からも石釧、玉類が発見されている。
昭和10、11年に発掘調査され、昭和32年に国の史跡に指定された。
上記には全長162mだが、滋賀県文化財保護協会の解説では全長136mとあった。1936年に発掘調査され、1938年に報告書が刊行されているそうだ。
急登の階段を上がって振り返る。
上がった先が後円部テラスのようだった。
樹林が繁っていて眺望は無く。
背後にそびえる繖山(観音寺山)
墳丘の形も把握が難しかった。
気になる石材も。
左側が前方部?
古墳が築かれた時代は湖であったであろう平地に出て、西側から繖山を遠望。
その山裾のズーム。
この丘の上に安土瓢箪山古墳がある。
直前に築かれた雪野山古墳(4世紀前葉)からは、繖山の稜線によって見えない位置関係になる。
パノラマで。左の小山に安土城が築かれた。
近江八幡には藤森照信が手掛けた建築で、たねやグループのフラッグシップ店、ラ・コリーナ近江八幡がある。
目の前まで行ったが、帰りの新幹線の時間が迫っていたのでここで引き返した。
琵琶湖線で安土駅を過ぎたあたりの車窓。
中央に滋賀県立安土城考古博物館。館内には安土瓢箪山古墳の石室レプリカや、雪野山古墳の展示もあるそうだ。この日は休館日だったので次の機会に訪ねたい。
背後の山が安土山で、写真では切れてしまったこの右(博物館から900m南)に安土瓢箪山古墳がある。
その直後に虹が見えた。
彦根の手前で左側に見えた荒神山。山の上には国史跡・荒神山古墳群(4世紀末)がある。
荒神山は、6年前に琵琶湖側から見た。
https://massneko.hatenablog.com/entry/2014/10/24/120200
米原駅に着いて、乗り換え時間で喫茶店で軽食を。東口は閑散としていた。
充実の2日間でした。