両宮山古墳の南側周堤から、県道を挟んで見えていた森山古墳(一本杉の下、ズームで)
県道を渡って、保育園脇の道を回り込んでいく。
運動場のような広場に出た。墳裾に説明板が見える。
その説明板。両宮山古墳の北側の和田茶臼山古墳と同じく帆立貝形古墳だが、全長も高さもこちらが大きく、葺石・埴輪もあったとのこと。
森山古墳 山陽町穂崎
5世紀後半に築造され、両宮山古墳の陪塚の一つと考えられる前方後円墳です。岡山県の重要遺跡に指定されています。
墳形は後円部に比較して前方部が著しく低平であり、帆立貝式と呼ばれる珍しい形式に分類されています。現在の墳丘の長さは約85m、前方部の幅は約35m、高さは約11mを測ります。
墳丘は二段築成で、もとは周囲に周濠と周堤がめぐっていました。現在は埋没していますが、墳丘を中心に南北約150m、東西約120mの領域を占めています。
内部主体は未掘のため不明ですが、外表施設として葺石、埴輪が検出されています。
平成15年3月 赤磐市教育委員会
赤磐市のサイトには出土物として、蓋(きぬがさ)形と家形の形象埴輪や、肩部に鹿が描かれた朝顔形埴輪片が出土したとの記載もあった。
http://www.city.akaiwa.lg.jp/bunkazai/ichiran/cyuumoku/ryouguzan/3897.html
蓋についてのわかりやすい説明も。
蓋…衣蓋とも表記。高貴な人にさしかける笠として形づくられたもの。埋葬された人物の権威の象徴を示すものとして重要であったとされる。
パノラマで、南(右)側の前方部とともに。
後円部墳頂に上がらせていただいた。
胸高くらいのススキ。
森山古墳から見た両宮山古墳(中央)
後円部から短い前方部側。山陽自動車道は当古墳のかつての周溝先端をかすめて通っている。
両宮山古墳周辺には他にも、朱千駄古墳や小山古墳などがありますが、時間の都合で次の機会としました。
小山古墳は墳形だけでなく紅葉も美しいことを、後でsunetsumuriさんのブログで知りました。