建築家・田根剛の展覧会は東京の2ヶ所で同時開催とのことだったので、乃木坂のギャラリー・間へも行ってみた。
1FはTOTOのショールーム、2階が書店になっていて、3Fと4Fがギャラリー。
建築家に特化した素晴らしい展示を見ることができる。入場無料。TOTO様,Good Job!
初台と同じ「未来の記憶 Archaeology of the Future」だが、副題が前者が「Digging & Building」に対してこちらは「Search & Research」となっている。
展示スペースは初台が圧倒的に大きいが、模型が展示される建築プロジェクトの数はこちらのほうが多い。3Fのみ撮影可。
壁一面にはリサーチ資料が貼られる。その合間に、Local Environmentなどの田根氏の直筆があるが、インクの色はアースカラーが選ばれている。
もちろん、エストニア国立博物館の模型もある。
そして古墳スタジアムも。
購入したくなる緑の模型(もちろん非売品)
こんな資料まであるとは思わなかった・・・。深すぎます。
こちらは(仮称)弘前市芸術文化施設。
かつてのシードル工場の煉瓦建物が生まれ変わろうとしている。煉瓦壁をそのまま活かすために壁内縦に直径5cmの穴を貫いて鉄芯で補強する。抜いた煉瓦や”シードル・ゴールド”のチタン屋根材が展示されていた。
こちらは「10 Kyoto」、京都十条で進行中の、十字ピラミッド型の文化複合施設。
壁面には廃木材が組まれる。京都の新名所(新古墳?)になりそう。
中庭の展示。
初台でも見た大磯の個人宅。縄文からの遺跡がある地に、縄文(竪穴)、弥生(高床)、中世(掘立柱)、江戸(町屋)、昭和(邸宅)の要素をすべて取り込んだ建築が造られた。
横浜のデパートで進むプロジェクト。
そのデパートでは各階の床と壁面が、世界各地の港町を表わすタイルで覆いつくされるのだそう。
奥にならぶのは”かよい箱”
展示物をパリから搬送するために使われた(る)重さ100kgの木箱。当初は展示計画になかったものだそう。
階段を上がった4Fでは、四周の壁全体をスクリーンとした迫力の動画映像が見られる。
11/15には田根氏本人によるギャラリーツアー有り。