墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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弘化谷古墳・秋の石室公開 福岡県八女郡広川町広川

先日の日曜日、弘化谷(こうかだに)古墳の石室公開に合わせ、晩秋の八女古墳群を訪ねました。

 

福岡空港から弘化谷古墳までは車で50分弱。駐車場完備。

 

墳丘前の解説。

国指定史跡 弘化谷古墳 昭和52年7月19日指定
所在地:福岡県八女郡広川町大字広川字弘化谷
築造年代:6世紀中頃(古墳時代後期)
外形:高さ約7m、直径約39mに復原される2段築成の円墳。堀と周堤を含めた外径は約55mとみられ、当地方では最大である。
石室:西南西に開口する横穴式石室で、昭和45年3月に果樹園造成工事中に発見されたため大破したが、単室と推定される。割石を積み上げた石室の正面に、県内では珍しい肥後系統の石屋形を設置しているのが大きな特色である。石室は、現存長約4.5m、最大幅4.1m、高さ3.6m。
出土品:盗掘を受けているため、イアリング・管玉、ヤジリ、土器など副葬品の一部が残っていたにすぎない。
壁画:石屋形の奥壁、両側壁・天井石の内面と前面小口の計7面に、赤・緑・黄の3色で三角形文・双脚輪状文・円文・矢筒(靫)などを描き、上段の7個の靫だけは輪郭を線刻する。なお、双脚輪状文は、桂川町王塚古墳など全国でも4例しかない極めて珍しいもん標だが、意味は不明。
広川町教育委員会

 

9時半前に着きましたが9時からの公開で、すぐに入室できました。

 

最初の部屋はまさに”部屋”で、解説動画を見られます。

 

その先の部屋で、ガラス越しに玄室を観察。”前室”から見ている状態でしょうか。

撮影可・フラッシュ不可。

 

大きな石屋形です。赤色が目立ちます。


石屋形天井の下面の幾何学文(三角文)は良く見えました。

 

こちら、解説図にあった奥壁の絵。Eの印がある「双脚輪状文」をこの目で確かめたかったのですが、どうあがいても判別できず…


なんと、春のほうが判別しやすいとのこと。再訪しないと…

 

向かって左側を。

 

右側。なんとか室内天井が写ったか。


こちらが玄室実測図。平面は胴張り形。

まだ他に人がおらず、次のお客さんが来るまで10分ぐらい堪能させていただきました。

 

早い時間からご対応いただき誠にありがとうございました。

墳丘の様子は次回で。

2024年11月下旬訪問