峠ノ山古墳を見た後は、城山(花立山)の反対(南西)裾に立地する花立山穴観音古墳へ。
ため池の東の、城山公園駐車場に停めました。
そこから南東方向へ。右への道は舗装はされていますが一般車には狭いです。
古墳への入り口が見えてきました。
ロープで仕切られ、整備された径。
まず目に入った「猪出没注意」
その脇の説明板。猪看板が気になって現地では読まなかったために、当古墳が装飾古墳であったことを後から(半年後の今)認識しました…
県指定史跡 花立山穴観音古墳
花立山穴観音古墳は、花立山(城山)の西側山麓にあります。この古墳は、昔から入口が開かれて、地元では「穴観音さん」と呼んで信仰していました。内部の石壁には線で刻みつけた(線刻)文様が描かれ、そのような古墳は数が少ないことから、昭和51年に市指定文化財に指定されました。
その後、平成16~18年度に発掘調査を行い、全長33m(後円部径22m、前方部長さ11m)の前方後円墳になることがわかりました。
古墳のまわりには大規模な平坦な面を造成し、その上に墳丘を作っていました。また、古墳の周囲には幅の広い溝が巡り、これを含めると古墳の全長は45mになります。
墳丘の内部には南に口が開く全長12.3mの大きな複室(前と後ろに2部屋がある)の横穴式石室を作っています。
線刻は、石室内の6つの石の7面に描かれています。文様は、格子文・斜格子文・連続三角文などで魔除けなどの意味があります。この古墳の作られた時代は、発掘された土器などによって6世紀末頃と考えられています。
この地域では最後の前方後円墳であり、また地域を代表する装飾古墳であることから、その歴史的価値は高く、平成19年2月5日に県指定史跡になりました。
平成19年11月 小郡市教育委員会
散策路を進みます。
散策路以外へは立入禁止。城山には四国・西国の札所巡りがある(あった)ようです。
「穴」が見えてきました。
大きな開口部。
ライトを当てて、内部を確認。観音様がちらりと。
奥壁前に複数の石仏。金属板は蝋燭からの奥壁保護用か。手前は石障?
そういえば入口脇には新たな仏像を置かないようにとの注意がありました。
玄室の天井。持ち送りドーム型です。
奥壁を背にして。
前室と羨道を。
羨道も立派でした。
墳丘そばに、「テラス」や「祭祀跡」の表示がありました。
現地では装飾古墳の認識が無かったので写真も無く…
平家蟹さんのサイトをご覧ください。
城山(花立山)が古墳密度の高い(300基以上!)ことも知りました。
2024年2月下旬訪問