桂原(かずわら)古墳は国越古墳の1.2㎞南西の立地。
国越古墳へ行く前にちょっと足をのばしました。
宇土半島の南岸側の丘上の立地。最後の登りを歩きながら振り返ると、八代海が望めました。
墳丘は坂上の果樹園の中ですが、獣除けの柵にしっかりとした結び目が。
柵からズームで。
上記では文字が読めなかったので、グーグルマップに投稿された画像から書き起こしました。
熊本県指定史跡
桂原古墳
昭和50年11月11日指定
古墳時代後期(7世紀)の円墳で、船の絵が線刻されている装飾古墳として古くから広く知られている。
八代海に南面した白玉山の頂にあるため白玉古墳とも呼ばれる。墳丘は径15m、高さ33mを測る。円い墳丘の南には開口した単室の横穴式石室がある。羨道の奥に、ほぼ方形の石室があり、奥壁には石棚を有する。壁は自然石の大きな石材を基部に、小さな石材を上部に配し、持ち送り式に構築している。天井は巨石で覆われている。石材は宇土半島に産出する安山岩である。石室の全長5.8m、幅2.5m、高さ2.1m、うち羨道の長さは3.2m、高さは1.3mである。
線刻は石室の奥壁、東壁、西壁、石棚上面、羨道の側壁に残る。風を帆にはらみ航行する船、櫂や梶を持った船などが15ある。これらは錐状の工具で浅く一気に描いたと推測される。類似の手法は、宇土古城石材、仮又古墳、、塚原第1号古墳に見られる。奥壁石棚の上の積石には、黒い同心円状の円文がある。
熊本県教育委員会
宇城市のサイトによれば径15mほどの円墳で、柵から見える墳丘の後ろ側に横穴式石室が開口(がっしりとした扉で施錠)
その玄室には帆や櫂、船首がわかる複数の船が線刻で描かれているそうです。1号墳から東側100メートルにある2号墳にも船の線刻が残るそうです。下記サイトには石室内の写真や線刻図があります。
柵のあたりからも、八代海が見えました。