与楽古墳群に含まれる寺崎白壁塚古墳は、前回の与楽鑵子塚古墳から北西に200mほど斜面を上がったところにあります。
かつては左右に見える密な竹やぶが、あたりを覆っていたようですが、今は古墳から古墳を視認することが可能です。
雨の後でぬかるみもありますが、ルートは確か。
墳丘前のテラス状のところに説明板。
（国）指定史跡 寺崎白壁塚古墳
白壁塚古墳は一辺30m見かけの高さ9mの二段築成の方形墳と考えられています。墳丘裾には幅6m深さ2mのコ字形の掘割が巡ります。墳丘前面には長さ約30m幅9mの壇（テラス）がつき、墳丘背面の地形は風水思想を反映しています。埋葬施設は閃緑岩（せんりょくがん）の切石を使用した横口式石槨で石槨部は長さ2.8m・幅1.1m・高さ0.9mを測り、前面に長さ8.2m・幅1.6～1.9mの前室と羨道がつきます。石材間には漆喰が充填されています。古墳の築造は出土遺物などから7世紀前半と考えられています。
高取町教育委員会
開口部に手すりが見えます。
開口部からこちら側の羨道部は天井が無くなっており、墳丘も削り込まれた感じになっています。
施錠された入口。
中の様子。
奥行は2.8mですが高さ90㎝で、木棺を一つ入れたら満杯になるタイプの「石槨」です。
こちらはスマホカメラで。「漆喰」という素材も長く残るものなのですね。
開口部を背にした景色。中央奥が与楽鑵子塚古墳です。
ズームして。
帰路に振り返った寺崎白壁塚古墳。
右に映っている手すりの辺りも気になったので近寄ってみました。
人が入れないように厳重に塞がれていましたが古墳の石室ですね。
隙間からフラッシュで。
検索すると、↓こちらの「大和の古墳」チャンネルさんで、入室（両方の石室に）されたときの貴重な動画を見ることができました。
「寺崎白壁塚古墳・白壁塚東古墳」 奈良県高取町 - YouTube
2024年4月上旬訪問
