前回の石神山古墳からは9㎞ほど南南西の、国指定史跡・潜塚(くぐりづか)古墳へ。
県道788号から駛馬北小学校の信号の東側を登っていくと入口がありました。車では入れません。
墳丘への入り口。
そこから上ってきた道を振り返って。
こちらが、潜塚(くぐりづか)古墳の墳丘。
その説明板。4世紀前半の円墳で、箱形石棺が2基出土。
国指定文化財(史跡) 潜塚古墳
所在:大牟田市黄金町1-429
指定:昭和52年2月17日
潜塚古墳は、径約30m、高さ約7mの円墳で、築造年代は4世紀前半頃とされる。九州における古式古墳の一つで、その南限地であると考えられている。
昭和34年に、主体部を中心とした調査が行われた。調査によって、切石を組み合わせた箱形石棺2基の主体部が発見された。埴輪や葺石は確認できていない。
1号石棺の棺内には、神人龍虎画像鏡や管玉が副葬されており、棺外では鉄剣や鎌、鉋(やりがんな)を検出した。2号石棺では、小口に副室を持ち、棺内に三日月型に加工した内行花文鏡片、棺外に47本の銅鏃、鉄製の鋤先1、鎌1、鉋2などの副葬品が確認された。2号石棺は1号石棺の一部を壊して築かれており、1号石棺が先に埋葬されたものと考えられる。
この古墳は「箱形石棺」という北部九州における弥生時代以来の伝統的な墓制を採用しながら、副葬品には銅鏃などの畿内的様相を見ることができる。
平成27年3月 大牟田市
石室の平面・断面図。
文化遺産オンラインにて、石棺(東棺)や副葬品の写真を見ることが出来ます。
こちらが墳頂。
墳頂から東方向。
西方向。
西側に降りて、見上げる墳丘。
右の境内林は駛馬天満宮。拝殿正面側(東側)に参拝者用駐車場あり。