墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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津袋大塚古墳(津袋古墳群) 熊本県山鹿市鹿本町津袋

前回の袈裟尾高塚古墳からは、北西に4.5㎞の津袋古墳群へ向かいました。

 

一本松公園の東側の交差点に西側に、ポコッと目立つ津袋大塚古墳。

 

交差点からの登り路。駐車場はありません。

 

説明板は津袋古墳群全体、7基について記載されています。

熊本県指定史跡 津袋古墳群
昭和51年8月24日指定 昭和62年2月7日追加指定
この古墳群は、菊池川支流の内田川流域に接する御宇田(みうた)台地の東端にある津袋丘陵の最頂部から尾根線沿いに降りながら並ぶ、4世紀末~5世紀中頃の円墳群である。
茶臼塚古墳:この古墳群の最頂部(標高109m)にあり、直径約31m、高さ約5m、内部主体は不明である。
小町塚古墳:茶臼塚古墳の東方約100m。直径15.8m、高さ3.5m。明和元年(1764)に石棺が見つかった。
大塚古墳:直径約32m、高さ約5m。昭和32年原口長之氏の調査により長持形石棺、舟形石棺が見つかった。
五社宮古墳:日岳五社宮境内にあるが、社殿のため削られ規模は不明。内部主体は家形石棺と思われる。
頂塚古墳:五社宮古墳の北方の小丘陵頂にあり、直径13.5m、高さ2.5m。内部主体は家形石棺。
平原塚古墳:頂塚古墳北東の丘陵裾にあり、墳丘はすでになく、内部主体の舟形石棺のみ残る。
朱塚古墳:平原塚古墳の北方、水田内にある竪穴式石室の一端に羨道を付けた特殊なもの。
熊本県教育委員会(昭和63年3月建)

 

マップの部分。想定外の数でしたが、これは回りたい。

 

古墳名の看板が大きくて目立ちます。


津袋大塚古墳は径32mの円墳です。

 

なだらかで広い墳頂です。

 

墳頂から振り返った交差点。

 

南東側の眺め。

 

南西側。と、麓になにかが。


大塚古墳の修復工事中に見つかった石棺でした。

津袋大塚古墳2号棺・3号棺
昭和59年の大塚古墳保存工事中に発見された石棺で、手前を2号棺、奥を3号棺としています。2号棺は長持形と推定されますが、残りが悪く詳細は不明で、3号棺は石蓋土壙墓です。

 

こちらが「手前」の2号棺。

 

3号棺は草に埋もれつつ。


裾を回り込んでいくと、1号棺もありました。

津袋大塚古墳1号棺
昭和59年の大塚古墳保存工事中に発見されました。阿蘇凝灰岩製の長持形石棺で、3体の人骨が確認されました。

 

長持形石棺とのことですが…

このあと、残りの6基を廻りました(結構広範囲です)