高熊古墳見学後は南西に3㎞ほどの、鬼のいわや古墳へ。
周辺には他にも多くの古墳が展開しているのですが、時間の都合で熊本市中心部へのルート沿いの古墳を選んでいきました。
グーグルのナビに従っていくと、祈願合格神社に到着。
参拝して振り返った南方向。
そこから左へ下りた斜面に、鬼のいわや古墳があるはずです。
こちらの木立がそうでした。
斜面下側に回り込むと説明板。
鬼のいわや古墳
植木町指定史跡
植木町大字小野字横山117
昭和43年7月17日指定
通称鬼のいわや古墳といわれるこの古墳は円墳(直径約20m・高さ7m)で、南に開口した横穴式複室墳である。
羨道(石室?)の長さは玄室の奥壁まで全長9.6m。玄室は奥行3.58m、幅2.67mであり、高さ3.77mである。その形は奥壁と両側壁で石屋形となっている。
側壁は一枚の凝灰岩(床面より1.76m)を使い、その上は持ち送り式に石を積み上げ、天井には一枚の巨石が乗せてある。
奥壁には全面に丹塗りがほどこされていたと思われるが、図形化されていたかどうかは不明である。
石屋形内から金環、玄室内から金環・鉄鏃・須恵器片、前室から馬具革とめ片が出土している。
こられの副葬品から、この墓は古墳時代後期(6世紀前半)に造られたものと推定される。
また後世の祭祀的遺物(白磁皿・瓦器片・糸切皿)が発見され、すでに中世の頃には開口し、長く信仰の対象となっていたことがうかがえる。
平成13年3月30日 植木町教育委員会
開口部は腿ぐらいの高さ。
最初の、ちょっとずれた天井石。上面は川で削られたような雰囲気です。
石の下をのぞき込むと、見事な切石の羨道と玄門が!
そして玄室には、石屋形。
その上部の、持ち送りドーム!
真上を見上げて。
石屋形の屋根の落書き(彫り)
奥行は薄いわりに高さがある印象でした。
奥壁に向かって左。
向かって右。
奥壁を背にして。大きな袖石でした。
羨門の袖石も。
出入りは這いつくばって。