墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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高熊古墳 熊本県熊本市北区植木町古閑

前回までの津袋古墳群からは、計画では西に8㎞移動して、石室公開が再開されたチブサン古墳を見学するつもりでしたが、念のために電話で確認するとその日の枠はすでに満杯とのこと。グーグルマップの情報欄の営業時間を見ていただけという初歩的ミスでした…

(チブサン古墳は、2022年4月から土・日曜・祝日の、10時と14時で各10名限定で公開中ですが予約が必要です)チブサン古墳 / 山鹿市

 

ということで予定を大きく組み替えて、熊本市内の古墳へ向かいます。

まずはルート上に位置していた高熊古墳を訪ねました。

 

合志川の南側で一帯は、70m前後の台地が比高差30m程の樹状谷のようになっています。

 

南東麓からの上り道。

 

車で入っていくには微妙な幅に思えたので、下から歩きました。

 

上がった先は畑地として開けていますが、マップにピンが立つ位置がわかりにくく。

 

実際はこの中央だったのですが、この時点ではわからず。


ビニールハウスの西の道を進むと、ハウスの間から墳丘が。

 

さらに進むと、説明板(中央右の白い柱)が見えました。

 

畔の草の上を伝って説明板の前へ。

高熊古墳
熊本市指定史跡
植木町大字古閑字天神平663
昭和43年7月17日指定
古閑集落の西北方、合志川を北に望み、西は岩野より発する川、東は有泉川が作る谷で区切られた標高約70m、水田との比高差約35mの台地の先端部に位置している。
柄鏡式前方後円墳であるが、墳丘は一部削平され、昭和39年に玉名高校考古学部によりその測量調査が行われており、前方部をほぼ北西方向にとっている。全長56m、後円部幅25m、高さ5m。これらによる推定復元全長約72m、後円部径44m、高さ5.5m、前方部端約29mといわれている。
この古墳より人物埴輪の破片が採集されており、円筒埴輪の破片も出土している。また、墳丘に葺石はなく、内部については判っていない。この古墳の西には高熊2号墳、その南西の谷には山口横穴群、東には谷を越えて泗水町長塚古墳、西合志町上生の甕棺群、さらには南の横山には鬼のいやわ古墳等がある。
平成14年3月29日
熊本市教育委員会

 

手前が前方部、右奥が後円部。前方後円墳らしいカーブが残っています。

 

前方部を先端側から見上げて。削平されたからか急斜面になっています。

 

くびれ部のあたりから墳頂へ上がらせていただきました。

 

後円部墳頂の様子。

 

後円部墳頂から南方向の眺め。なかなか見通しが良いです。

 

南西方向はビニールハウスの”湖面”。中央奥は金峰山でしょうか。

 

後円部から前方部を。全長56m(推定復元長72m)の、立派な墳丘です。

 

墳丘面の、春の草花。

 

後円部裾から。左奥へ前方部。