墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

画像が出ない場合はPCで、クロームOSでお試しください。

小町塚古墳(津袋古墳群) 熊本県山鹿市鹿本町津袋

前回の茶臼塚古墳から望んだ小町塚古墳(ズームで)

 

その標柱の解説。

県指定文化財 津袋古墳群(小町塚古墳)
今からおよそ1500年前、茶臼塚古墳の後に造られた円墳です。平成3年の調査の結果、もとの大きさは直径23.7mであったことが分かったので、現在その大きさを砂利で表現しています。

 

下記は茶臼塚古墳前にあった説明板の後半部分。

小町塚古墳
この古墳は、7基からなる津袋古墳群の中の一つで、茶臼塚古墳についで築造された5世紀代の古墳である。
現在、周囲を削り取られて直径9mの小円となっているが、平成3年の県文化課の調査の結果、幅1.9mの周溝をもつ直径23.7mの円墳であることがわかった。
内部主体は、凝灰岩製の石棺と、安山岩製の箱式石棺が埋蔵されているようであるが未調査のためはっきりしない。「肥後国史」には、内部主体について「コノ辺ニ小松塚トテアリ、小野小町カ塚ト云フ、甚タ信ズルに
足ラズ、何人ノ塚ナルヤ不分明」続いて「コノ小町塚、明和元年(1764)ニ崩壊ス、石棺アリゲ中に骸二ツアリ、朱ヲ以テ詰タリ、見ル者祟リアル故、マタ元ノ如ク塚ヲ築ケリト云フ」との記述があり、過去に開棺したことが知られる。
このたびの古墳修復に当り、周溝の位置に礫を敷き、古墳築造当時の規模を明らかにした。
平成3年3月鹿本町教育委員会

 

この古墳も、周溝の位置が砂利で表されており、当初は砂利の内側の線まで墳丘があったことがうかがえます。

 

今は可愛らしい形。右奥が茶臼山古墳。

 

こちらも、丘陵先端の眺めのよい場所に立地。南に広がる、菊池川とその支流域が広く見渡せました。