墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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仮又古墳 熊本県宇土市恵塚町

仮又(かりまた)古墳は宇土半島の付け根あたり、浜戸川支流を遡った右岸の丘上にあります。

 

川沿いの道へ導かれ、登り口に停めさせていただきました。

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まずは細い橋を渡ります。

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登り口に標柱があるのは頼もしいです。

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結構急登でした。

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竹藪の中を登ります。300mぐらいの体感でしたが、いつものことなので。

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途中、ルート沿いに石室っぽい石塊がありましたが…

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鉄塔の下に出ると、草が刈られた広場になっていました。

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そこから上方を見上げると説明板。

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説明板のそばには石室石材がゴロゴロしています。

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その説明板。船の線刻がある装飾古墳とのことですが、現地では読んでおらず、今更知ったところでした(2号墳のことも)

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仮又(かりまた)古墳
所在地:宇土市恵塚町字仮又965-6番地
墳丘:直径12~14mの円墳で三重の列石をめぐらせています。
熊本県指定史跡
時期:7世紀前半
概要:丘陵の中腹に立地し、主体部に無袖式の横穴式石室が作られています。石室は戦国時代頃には既に盗掘を受けていたらしく副葬品などはあまり見つかっていません。
この古墳は、石室内部に数基の船を線刻で描いてある装飾古墳で、古墳に葬られていた人が海と関わりの深い生活をしていたことが分かります。また、北側斜面のやや張り出した地点には円墳の仮又2号墳があります。斜面上方の仮又古墳との比高差は約10mあり、内部主体等は分かっていません。
副葬品:
鉄鏃(矢じり)1本
刀子(現代で言えば包丁、小刀、カッターといった様々な用途を持っており万能工具といえます)1本
須恵器(古墳時代の中頃に挑戦かた伝わった焼き物で、回転するロクロで造られ、登り窯を使って焼かれた硬い焼き物)蓋、坏、長頚壺、甕
鉄滓(製鉄する時に生じる残りかす)
平成14年3月 宇土市教育委員会

 

宇土市のサイトで「絵(いたずら書きも?)」が見られます。

仮又古墳|宇土市公式ウェブサイト

 

こちらが開口部側でしょうか。

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斜面上側から。

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こちらが奥壁側でしょうか。

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「広場」の端の気になる石。

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周囲の竹藪からカサコソと音がするのが気になっていて、早々に離れました。

羽ばたく様子は無かったので鳥ではなかったと思います。