前回のつづきの向山(むこうやま)古墳群。
1号墳の岩屋古墳は丘陵の北端の立地です。
前方部右裾側から見る墳丘。右奥が後円部。
こちらが説明板。
岩屋古墳
向山丘陵の最も北側に位置するこの古墳は、全長52m、後円部径30m・高さ6m、前方部幅20mを測る前方後円墳で、後円部の東側に台状造出がありました。二段築成(後円部)の墳丘には葺石が巡らされていました。
後円部南側に全長9mを測る横穴式石室が開口しています。石室は前室と後室からなる複室構造で、各壁を一枚の切石で構成し、入口はくり抜いた玄門を採用する石棺式石室と呼ばれる精美なものです。
須恵器、円筒埴輪、形象埴輪(人物・馬・水鳥)、鉄刀、馬具などが出土し、6世紀後葉に造られて物と考えられます。
屋根で保護された開口部。
入口には懐中電灯も。その下の鉄枠の中を、手をついて入ります。
その先には、見事な切石の玄門。
玄門前から振り返って。
のぞきこんだ玄室。
実に精美な石の壁。
フラッシュで。
側壁も、きれいな四角形、真っ平に加工された表面。
奥壁を背にして。
四角く開口部を加工するのも大変だったと思います。
隅がきれい。
開口部のこの厚み!
石室を堪能したあとは墳丘を。前方部上から後円部。
前方部の先端側へ降りて振り返って。
前方部左裾側は、丘陵端で斜度があります。
後円部から前方部を。
ズームすると美保湾と弓ヶ浜も。
西に淀江町の平野を一望。古墳時代はおそらく目の前から海だったのでしょう。
北方向。右の丘陵上に妻木晩田遺跡があります。
後円部の裾。前の「くびれ」からこちら側が造り出しがあったところかと思われます。
造り出しがあったと思われるあたり。
その「造り出しがあったと思われるあたり」を南側から。
解説板を再掲載。墳丘復元想定図、まさに岩戸山古墳の「別区」の雰囲気。