北谷古墳は、前回の善応寺古墳から南南西に6㎞、松山の市街地に入ったあたりの丘上にあります。
西流する川の北側に沿う集落の、こちらが入口でした。
写真ぶれましたが、軽トラなら登っていける細道。古墳は丘上の果樹園(?)の隅。
登った先の左手にこの看板(ちなみに、右奥の白飯田は説明板でした)
枯れてはいますが草丈が高く、墳丘の形がわかりにくい状態。
後ろへ回り込むと露出した巨石と対面できました。
裾を回り込みましたが開口部はわからず。
おそらくは斜面下で南面のこちら側かと思われますが…
回り込んだところに説明板がありました。奥行4.5m、高さ2.4mもの玄室があるとは!
北谷古墳
松山市指定記念物(史跡)
昭和37年11月5日指定
かつては円墳であったが、墳丘の盛土が流失して主体部の横穴式石室が露出している。
石室全長8.1m、玄室部の奥行4.5m、玄室幅2m、
天井部の高さは2.4mである。この内部主体をおおう墳丘の復元値は5mとなる。
古墳は6世紀後半の推古朝のものと推定され、この地域における円墳としては最大級のものである。
北谷の地には、6世紀後半の推古朝期のものと推定される飛鳥風の誕生仏が伝えられるなど、大和王権時代から開けた地域である。
松山市教育委員会
そこからさらに斜面下側にはころげ落ちたような石材。
あとで検索すると松山市のサイトには大きな開口部の墳丘が紹介されていて、あまりの違いに驚きました。
丘上から戻る際に見えた、集落の眺め。
甍の波が美しかったです。