前々回の京泉シドミ原古墳群の見学後は西に10㎞、鬼怒川を越えて移動して、国道4号沿いの巨大なショッピングモール「インターパーク」の一画に残る琴平塚1号墳へ。
古墳公園として整備されているのですが、公園自体に駐車場はありません。
公園から、金網越しに墳丘を眺めることができます。
全長52mの前方後円墳を南東側から。正面が後円部で左奥へ前方部。
後円部先端部を東側から。
回り込んでも金網が続いています。北東からの後円部で、右後ろに前方部。
鞍部の稜線は判りました。
前方部左裾側から。
現地説明板。
琴平塚古墳群
琴平塚古墳群は、前方後円墳3基と円墳11基が確認されている。公園内に残る1号墳は、くびれの弱い前方後円墳で、前方部を西北西に向けている。大きさは全長52m、後円部は直径35.3m、高さ4.7m、前方部は先端幅28m、高さ2.8mである。墳丘は二段に作られていて、一段目は低い。墳丘の周囲には、掘りが二重にめぐり、外側の堀も含めると全長は72.6mである。
墳丘上には埴輪が立てられており、前方部裾付近から円筒埴輪と朝顔形埴輪の口縁を合わせ口にした埴輪棺が発見された。古墳は埴輪の特徴から、5世紀末葉から6世紀前葉頃に造られたと考えられる。1号墳の東側からは古代の道路跡が発見されている。
地図のアップ。後円部をかすめるように東山道跡。
調査中の写真でしょうか。1号墳以外は、東山道に沿って向かい側に10数基(円墳)
上記の14号墳の箱式石棺が古墳公園に移築されています。
箱式石棺
この石棺は、琴平塚古墳群の中で最も北に位置する14号墳(直径15.2mの円墳)の堀の底に穴を掘って作られた。遺体の周囲に、板状に加工した石材を立て並べて、5枚の石で蓋をしていた。内側の大きさは全長1.82m、北辺幅0.5m、南辺幅0.41m、高さ0.35mである。石材は流紋岩で、最大のものは112.6㎏である。ていねいに密封されていたため、石棺内は空洞であった。東側の壁際には鉄製の刀が刃先を南に向けて置かれており、遺体は頭を北に向けていたと考えられる。他に鉄鏃(鉄製の
やじり)が1点出土している。
ここも金網でしっかり保護されていました。
側壁には細長い板石を縦に並べています。
北関東自動車道と国道4号が交わる交通の要衝に位置するインターパークFKDタウンは、地元百貨店の福田屋百貨店が手掛ける一大ショッピングエリアでした。
車の数が多くてびっくりでした。