前回の新戸古墳の1.4㎞北東には「大谷(おおたに)古墳公園 女王の丘」があります。
丘上の金属加工工場へ向かう道路脇に、ちょっとした公園とミニ墳丘が!
オリジナルは全長32mとのことなので10分の1サイズぐらいでしょうか。
説明板の写真はピンボケでした…
グーグルマップに説明板の写真が貼られていたのでそこから書き起こしました。
大谷古墳
竹野川上流部の平野部を眼下に見下ろす丘陵の先端に営まれた、全長32m、後円部径26mの規模をもつ、帆立貝式の前方後円墳である。後円部の中央に営まれた組合式石棺の中から、保存状態の良い人骨一体分と、副葬品としての鏡・勾玉・ガラス小玉・剣・斧などの遺物が発見された。
古墳時代中期前葉(5世紀前半代)の築造になる、竹野川上流部一帯を支配下に治めた初代首長の墓である。出土した人骨は、鑑定の結果40歳代の女性のものと判明、この古墳が全国的にも数例しか確認されていない「女王の墓」であることが立証され、注目を集めた。
古墳は、工業団地造成事業に伴い昭和61年に発掘調査され、調査後に削平されたが、石棺についてはこのように隣接地に移築し、広く一般の見学に供することになったものである。
昭和62年12月15日 京丹後市教育委員会
人骨部分のアップは撮れていました。
石棺は移築されたものです。
反対側から。
京丹後市のサイトにて、出土した鏡の写真が見られます。
デジタルミュージアムC56大谷古墳出土石棺及び出土遺物/京丹後市
ストリートビューで。右が「大谷古墳公園 女王の丘」、左上がもと古墳があった場所、現在は工場です。
古代建物風のあずまやが。
木々の向こうに平野が。
頻繁に手入れをしないとすぐ伸びてしまうのでしょうね。