前回の唐櫃古墳のすぐ脇を流れる西城川が、3㎞下流で庄内市街地に出たところ、その左岸の丘陵上に築かれているのが瓢山(ひさごやま)古墳です。
丘の南の上野池側から、車も上がれる道がついています。
上がった先の丘陵頂部。植え込みの背後が墳丘です。右が前方部、左が後円部。
石に刻まれた説明文。
県史跡 瓢山古墳
昭和17年6月9日指定
所在地 庄原市本町字上野山261
本古墳は、市街地の最頂部に位置する前方後円墳である。その規模は、全長41.0m、後円部の直径22.0m、高さ4.0m、前方部の幅17.8mで葺石がふかれ周囲には円筒形埴輪がめぐらされた典型的な前方後円墳である。
前方部がやや低く葺石・埴輪をもった点から古式の古墳(1500年前ごろ)であろう。
全長41mということは前回の唐櫃古墳(全長41.4m)とほとんど同じ大きさです。
ということは埋葬施設が気になるところですが、下記の広島県サイトによれば「内部主体は不明」だそう。墳丘には葺石・円筒埴輪がみられ、古墳時代中期(5世紀)の築造と推定されるとのことですが…
広島県の文化財 - 瓢山古墳 - 広島県の文化財 | 広島県教育委員会
さきほどの標柱前から右に回って前方部右裾へ。右奥が後円部です。
前方部墳頂から後円部を。
そこから右(西)には庄原の市街地が広がります。
後円部から前方部を。
すぐ脇に、NHKラジオの中継アンテナが立っていました。
墳丘から南側。目の前は藤棚でしょうか。桜の木も多くて、春は賑わいそうですね。