讃岐古墳旅の一日目の最後に訪ねたのが陣の丸古墳。
前回の快天山古墳の2㎞北に立地。
山中のここの分岐が入口でした。車は入れません。
車道に向いた説明板。
香川県指定史跡 陣の丸古墳(昭和48年5月12日指定)
陣の丸古墳は、府中を境と供する横山(標高242m)から南西部に展開する横山山塊の内、通称「陣の丸」と呼ばれる標高144mの独立した丘陵上に築かれています。尾根上は東西100m、南北20mほどの広さがあり、前方後円墳2基と方墳1基が一直線上に築かれています。
陣の丸古墳の周辺には、古墳時代前期に造られた古墳が多くあります。その中には、横山経塚古墳や横峰古墳など積石で築かれた前方後円墳も見られます。このことから、香川県内でも特に早い時期から古墳が築かれていた地域であることがわかります。
被葬者については、わかっていませんが、富熊の次見や庄、奥川内地域では、弥生時代ごろからの大規模な集落が開けていたことが確認されていることから、これらの集落の有力者が葬られていると考えることができます。
陣の丸古墳は、これまでに発掘調査が実施されていないため、詳細については明らかにされていませんが、立地や1、2号墳の墳丘形態から考察すると古墳時代前期(4世紀中頃~後半)に築造されたものであるといえます。また、1号墳の南斜面からは埴輪片が見つかってこともあるそうです。
この古墳のいちばんの特徴は、その配列にあります。方墳を中心に挟み、2基の前方後円墳が前方部を内側に向けて向き合っているという大変珍しい配置となっています。
更に、最近の研究では、この尾根上が中世南北朝時代に陣城として使用されていたことがわかってきています。これは、陣の丸古墳が絶好の立地条件であることから、いつの時代も重要な場所として取り扱われていた結果でもあります。
後円部を外に向ける二基の前方後円墳の間に方墳!
1号墳 前方後円墳
全長36m、後円部径22m・高さ2.0m、前方部長さ17m・前端幅9m・高さ1.5m
2号墳 前方後円墳
全長32m、後円部径18m・高さ1.8m、前方部長さ18m・前端幅10m・高さ1.5m
3号墳 方墳
全欧部長さ12m・前端幅8m・高さ1.0m
丸亀市教育委員会
坂を上がると、まず1号墳。左が前方部、右が後円部。
1号墳を前方部先端側から。
鞍部から後円部を。
後円部墳頂からは真正面に讃岐富士が望めました。
その右方向の奥(北西方向)には瀬戸内海も!
振り返っての墳丘の連なり。
南西方向の素敵な眺め。
さらに左の南方向には、端正な堤山(201m)も。
陣の丸1号墳の後円部裾から前方部方向。
後円部の斜面の先は切れ落ちていました。
センターの方墳を1号墳側から。
方墳を隅の裾から見上げて。
方墳から2号墳を。手前が前方部です。
2号墳を前方部右裾から。右奥が後円部です。
2号墳の前方部上から1号墳側を。
2号墳の後円部から先端側を。
丸亀市のサイトには上空からの動画もありました。
観光・イベント・スポーツ:歴史・文化財:吉岡神社前方後円墳 | 香川県 丸亀市
墳丘から降りてくる道すがらで日没。
多分、ふっき~さんが訪ねた時と同じような時間帯でした。
香川県丸亀市綾歌町富熊 陣の丸古墳(天空の古墳その2) | 古墳探訪記
この日は高松市内のホテルに宿泊。荷物を置いてアーケードへ。
こちらの「鶴丸」さんで、うどんをいただきました!
大変おいしゅうございました。
街中には気になる建物も。