墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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浜離宮恩賜庭園の「水明」by 妹島和世 @東京都中央区浜離宮庭園

先月に九段ハウスで見た「木陰雲」と同じパビリオン・トウキョウ2021のひとつを浜離宮へ見に行きました。

8月25日の正午過ぎ。

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芝生の上のインスタレーション。

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園路脇に説明板が。制作は建築家の妹島和世氏。

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妹島和世
水明(すいめい)
「浜離宮は水とともにある庭園と言えると思います。その風景に現代を現わすような水を足してみたいと考えました。曲水は、遠くから見ると留まっているように見えます。でも、近づいて見ると静かに流れていることに気づきます。このゆっくりとした水は、過去、現在、未来のつながりを表しています。」(妹島和世)
妹島和世(1956年~)がこだわったのは、歴史と現代を同時に感じられる場所にパビリオンをつくることでした。浜離宮恩賜庭園は、潮入の池(海水を導き潮の満ち引きによって池の趣を変える池)とふたつの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園です。妹島は汐留の高層ビル群を背に広がるこの伝統的な庭園を「歴史を現代という東京のふたつの側面にふれることができる場所だ」と確信し、多様な水場をもつ庭園に合わせて、曲水(平安時代の庭園にあった水路)をイメージしたパビリオンを設計しました。
鏡面の水路に浅く張られた水は、空や周囲の風景を映してきらきらと輝きます。設置されたのは明治初期に整備された迎賓館「延遼館」があった場所です。タイトルの「水明」は、澄んだ水が日や月の光で美しく輝く様子を示す言葉です。東京のこれまでを映しながらも常に変わり続ける水面から、滑らかな未来を想像できるように、という期待が込められています。
妹島和世は建築内外の関係をつなげ、様々な人がそれぞれの時間を過ごせる公園のような空間を設計し続けている、日本を代表する建築家です。代表作に。「金沢21世紀美術館」、「ルーブルランス」(SANAAとして)、「すみだ北斎美術館」などがあります。

 

右奥の一番端から、細い水の流れが設けられています。

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園路から距離があるので金属の水盤上での流れはわかりませんでした。間近で見たかったです。

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花や草は固定されている様子でした。

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よく、季節ものの映像で見かけるキバナコスモスの広場。オレンジの花が咲き始めていました。

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奥から振り返って。

左は普通のコスモスのエリアでしたが、こちらはほとんど咲いていませんでした。

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展示は9月5日まで。

公園は有料の施設です。入園料一般300円で事前の予約が必要(その場で手続きして入れますが、あらかじめ入力しておくとスムーズです)

https://www.e-tix.jp/hamarikyu_gardens/