墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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日立駅舎 茨城県日立市幸町

5月の最後の土曜日に日立を訪ねた。今回の主目的は建物と博物館(と、2つの古墳群)

ホームに降りた時点で、帆布の屋根で明るい気分になる。

 

階段を上がると海側に突き出た部分が目に入る。 

 

改札を出た先で振り返ったところ(帰路に撮ったもの)

 

そこから海側を。

 

突き当りは太平洋を望む大きな窓。鶴岡荘銀タクトで見たあの形のベンチも。

 

輝く波が見えた。

 

その右にはカフェも。ビールを飲むのに最高のロケーションだったが、まだ9時前だったことと、この日は車を借りる予定にしていたので次の機会とした。

 

駅舎を含めた周辺整備事業の解説板があった。

駅舎はJR東日本建築設計が手掛け、2011年に竣工。

http://www.jred.co.jp/works/station/hitachi/index.html

 

そしてデザインの監修は、日立市出身の妹島和世氏。

妹島氏の「デザインへの思い」も記されていた。

デザインへの思い
私が日立に住んでいたころ思い出の一つは、学校や自分の家の窓から外を眺めているとき、まちを歩いているときなど、いたるところから海を見ることができました。
ところが日立駅からは海が見えませんでした。初めはそのことに何の疑いももっていなかったのですが、毎朝駅を利用するようになり、あるとき潮の香りがして、駅はすごく海の近くにあるのではないかと気づきました。
それからは、せっかく、海が近くにあるのに見えないのはもったいないなあと思い続けていました。
日立市の新しい玄関口となる橋上駅舎は、自由通路によって水平的に広がりながら、西口交通広場と東口交通広場、西口周辺で立地を検討している施設と東口交流支援施設が一体的につながりを持つように計画しています。そして、それらの施設のいろいろな場所から海を眺めることが出来ます。建物は、床、壁、天井がそれぞれ反射性の高い材料によって仕上げられ、海あまちの景色を柔らかく映し込み、外部と内部が緩やかにつながる開放的で透明な空間をつくります。
日立を訪れた人や日常的に利用している人が海やまちを眺めることによって、日立らしさを自然に感じることができればいいなあと思います。
デザイン監修者 妹島和世

 

この部分は東口と西口を結ぶ自由通路になっている。西口方向。

 

東口へ降りてみる。

 

下から見上げて。 ガラスのブルーが美しい。

 

カフェの真下。ここにも例のベンチが。

 

タクシーやバスの乗り場には、ゆったりとカーブする屋根。

 

すぐ後ろは崖になっていて海岸が見晴らせる。

 

橋下のトイレ。天井全体が採光窓になっていたことを後で他の方のブログで知った。

 

自由通路から北側。中央奥は日立セメントの工場。

 

ロケットの発射台のような装置が見えた。

 

自由通路の跨線橋は何本もの留置線・留置線跡を越えるので結構長い。

 

渡り切って窓越しに。

 

広場のような西口前。

 

海や線路、日立の街を大きなガラスを通して眺めることができるギャラリーのような建物だった。