墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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千畑古墳(茶臼原古墳群)宮崎県西都市大字穂北

西都原古墳群見学後は、一ツ瀬川を挟んだ北側の茶臼原(ちゃうすばる)台地に立地する古墳群を訪ねた。

茶臼原古墳群は、西から上野地区、轟地区、春日地区の大きく3つの地区に分かれるが、まずは西端の国史跡・千畑(ちばたけ)古墳へ。

 

グーグルマップのナビで進んでいくと通行止めの表示が。

看板左横に、一部崩落した沈下橋が見えている。

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Uターンして上流側の県道の橋を渡り、 近くの集落に入ると案内表示があった。

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少し坂を下ると、見学者用駐車スペースも(右の土の部分) 

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 そこから左の枝道に折れると、説明板が目に入る。

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30年近く経っているにしては、真新しく見える説明板。 

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千畑(ちばたけ)古墳
国指定 昭和9年5月1日
千畑古墳は、一ツ瀬川に面した茶臼原台地南裾の標高約30mの緩斜面に位置する前方後円墳で、古墳に採用された埋葬施設は、南九州では希少な大型横穴式石室である。墳丘は前方部を東に向け、墳長約60m、後円部径約30m、高さ約4.5mの規模と推測されるが、墳丘の改変が著しい。
横穴式石室は、単室両袖型の構造で、石室全長約12.4m、玄室は長方形で、幅約2.8m、長さ約5.4m、高さ約2.8mである。使用石材は砂岩を主としている。石室構造からみて6世紀後半の築造と推測される。
平成3年12月 西都市教育委員会

 

そこから少し登ります。午後4時半で雨天なので薄暗く、肉眼では暗闇の雰囲気でした。

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薄暗がりの先に開口部。

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冥界入口の様相。ここに来て、ライトを車に置いてきたことに気づくが、時間がもったいないのでそのまま中へ。

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フラッシュで内部を確認。明るく写っているのは羨道。

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玄門の前から奥の様子をうかがう。

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フラッシュで確認。 

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立派な玄室だった。しゃがんだ位置から。

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 見事な奥壁。説明板によれば高さは約2.8mあり、幅約2.8m、奥行約5.4m。

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奥壁に向かって右側。 

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 奥壁に向かって左側。

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奥壁前から羨道を振り返って。(傘すみません) 

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フラッシュで。

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縦位置で、天井石とともに。

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 羨道から開口部。

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 外に出て、一息ついて振り返る。

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実は現地で説明板をよく読んでおらず、前方後円墳であったことはエントリを書いている時点で気づきました。「前方部を東に向け」とあるので位置関係から石室は後円部のものでしょう。

西都市のサイトには、国史跡となった昭和9年には円墳として指定されたとありました。

http://www.city.saito.lg.jp/post_274.html

 

こちらの方のサイトには2011年時の、地山が見える状態の写真が掲載されています。随分雰囲気が異なりますね。全長40.5m、後円部径30m・高さ4.5m、前方部幅16m・高さ2.5mで二段構築との情報も。

https://blog.goo.ne.jp/noda2601/e/50e632b6ddd38636a7c622cb4eef3003

 

下りは滑りそうだったので慎重に。

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南側には平地(台地上)が開けています。 

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