墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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「宮古平塚古墳にみる王権」展 @唐古・鍵考古学ミュージアム

前回の唐古・鍵遺跡公園で現地の雰囲気を味わった後は、1㎞南の唐子・鍵考古学ミュージアムへ。

 

唐古・鍵考古学ミュージアムは、多目的ホール、図書館、公民館とともに、田原本青垣生涯学習センターという複合施設の中にあります。

 

来週の5月26日まで、企画展「宮古平塚古墳にみる王権」展を開催中。

 

2階の展示室脇ではキャラクターの楼閣くんとの撮影コーナーも。

 

こちらが入口。観覧料は常設展との共通券で300円。

 

見たかったのはこちらの太鼓形埴輪。完全な形での出土例は全国初だそう。

 

鼓面の革を留める鋲も表現されていて、現在の和太鼓と同じ形であることに驚きます。変わらないものは1500年以上を経ても変わらないのですね。

 

太鼓の全長は28㎝、胴部の径は25㎝、鼓面の径は両方とも17.5㎝。

中央の孔は、成形や焼成のためにあけられたと考えられるとのこと。

 

鼓面は両方とも磨かれており、右下に敷物痕が見られることから、横置きと想定されるそうです。

 

太鼓が表現された埴輪も全国でたった6例しかありません。

 

この宮古平塚古墳ですが、2021年に建設現場の事前調査で”発見”されています。一辺20mの方墳で造出しを含めると全長40mほどだそう。

前方後方墳っぽい印象が…

 

太鼓形埴輪だけでなく、靭形や馬形、盾形埴輪も出土しています。

 

墳頂の再現模型は賑やかな雰囲気。

 

そのひとつの馬形埴輪ですが、内部の作り方がわかるような興味深い展示方法がとられていました。

 

うすく繊細なつくりであることがわかります。

 

足元側から。

 

宮古平塚古墳などの位置を示すマップ。

 

広い範囲で。宮古平塚古墳は赤い★です。

 

唐古・鍵遺跡のある田原本町エリアには、かつては古墳も80基以上あったものの後世の耕作などでほとんどが破壊されたそうです。

令和6年度企画展「宮古平塚古墳にみる王権」/田原本町

 

周辺の古墳群の出土品も。

 

島の山古墳の円筒埴輪も見ることが出来ました。

2024年5月中旬訪問