墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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権現遺跡(第3地点)・二ノ耕地遺跡見学会 埼玉県比企郡吉見町久米田

2024年2月3日、埼玉県吉見町での遺跡見学会に行ってみました。

 

場所は、東武東上線の東松山駅とJR高崎線の鴻巣駅との中間あたり。

往路は東松山駅からバスを利用。

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予約できた回より早く着きましたが、前の回に参加できました。同じ回に、以前別の現説でお会いした、ぶじんさんに再会!

 

残念ながら、現地写真のSNSアップは不可とのこと。

右の建屋内で出土品も見られましたが。

 

直角に曲がる溝(方形の外側2ヵ所)が検出され、溝の中に多くの土器が、溝の外側から捨てられた様子がよくわかるようになっていました。

その割れた土器が、とても生々しかったです。

溝に囲まれた内側が、どんな施設だったのかが気になるところですが、墓とも住居(居館)とも、住居エリアとも考えられるものの決め手がないとのこと。

 

土器などから、遺構の7,8割は古墳時代のものと考えられるそう。

 

ここから800mほど西北西には山の根古墳が、西南西には三ノ耕地遺跡があります。

山の根古墳は4世紀初頭の古墳時代前期の前方後方墳で、三ノ耕地遺跡も同時期の方形周溝墓です。

山の根古墳の被葬者が住んでいたところかと想像すると、ワクワクしました。

 

発掘調査は県道(東松山鴻巣線)の4車線化に伴うもので、2車線分の幅でベルト状に調査が進められていますが、広い台地に開けられた非常に細いトレンチのようなものでしょうから、”真相”を知るのは難しそうですね。

 

西側の調査区外から調査区を。

 

ぶじんさんのブログはこちら。周辺の古墳も精力的に廻られています。