穴吹駅で、うだつの町並みのことを知り、ちょっと寄り道。
停めやすそうな、道の駅へ。
駐車場の北側は、かつての舟着き場。背後(南側)の吉野川の河川港でした。
説明板によると、藍で繁栄した街だったとのこと。
文政元年(1818)の脇町分間絵図
江戸時代、物資輸送の大動脈として重要な役割を果たしていた吉野川は、「うだつの町並み」のすぐ南側まで流れ込んでいました。ここには舟着き場があり、水運を利用して藍製品が集出荷されていました。今も石垣やスロープが残されており、一部が「舟着き場公園」に整備され、繁栄していた往時が偲ばれます。
石垣と白壁建物群に吸い寄せられます。
全国で大人気の高品質の藍だったとのこと。
藍のふるさと阿波
日本中を染め上げた至高の青を訪ねて
美馬市脇町南町伝統的建造物群保存地区(うだつの町並み)
吉野川流域には、まるでお城のような屋敷があちこちで見ることができます。これらは江戸時代から明治時代にかけて活躍した藍商人の屋敷です。徳島の藍は、とても品質がよかったことから全国的に大人気となり、藍商人は大いに繁栄しました。
美馬市脇町南町伝統的建造物群保存地区(うだつの町並み)も、藍の集散地として、藍商人たちによって築き上げられました。町並みには、本瓦葺の屋根に漆喰壁、2階部分には「うだつ」をあげた豪華な建物が軒を連ねています。ここには今でも、藍で栄えた風景が残っています。
街並みは息をのむ素晴らしさでした。
ショーウィンドウには、かつて何が。
目を惹くのは「うだつ」
競っています。
うだつ「卯建」
うだつ「卯建」は二階の壁面から突き出した漆喰塗りの袖壁です。江戸時代は火除け壁とも呼ばれ防火の役目をしていましたが、明治時代になると防火よりも装飾に変わってきました。
裕福な商家は富の象徴として、この「うだつ」を競ってあげました。
ことわざ辞典にいつまでもぐずぐずして一向に出世できないことを「うだつが上がらぬ」と記してある。
左手の吉田家住宅で声を掛けられ、生け花の展示会を見学。
2023年10月8日~22日まで開催していた「花と和紙」展でした。
ショップには多彩な藍製品。
草月いけばな出村丹雅草グループによる「いけばな」と徳島県の那賀町拝宮(はいぎゅう)地区に伝わる”拝宮和紙” 手漉き職人 中村功さんによる和紙とのコラボレーションイベント、でした。
素敵な内庭。
展示の仕方にも魅入られて。
庭から建物を。
通りに戻って、さまざまな「うだつ」を鑑賞。
路地もよき。
この先はどうなっているのだろうと…
ここも競い合い?
うだつ、つくってます!
井戸もよき。
20分しか(も?)滞在しなかったので再訪したいと思います(周囲の古墳とともに!)