墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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霊明塚古墳 岡山県勝田郡奈義町中島東

前回のビカリアミュージアムから南西に650mほどの集落ある霊明塚古墳。

 

はにおさんによるガイドブック「岡山100名墳」で100番目に紹介されてる、おすすめ度★5つの名墳です。

 

道路際に説明板と階段がありました。

 

階段を上がると覆い屋が。そこへの「道」には左右に石壁があり、かつての羨道(前室?)のようでした。


板壁越しに玄室内を見てびっくり。

 

陶棺が2基、当時の位置で納められています。

 

その説明板。

霊明塚古墳
平成13年2月21日指定
霊明塚古墳は約1400年前(6世紀から7世紀)に作られた直径約15m、高さ3mの円墳(または方墳)と考えられています。石室の天井石は失われていますが、石室は奥行10mあり、町内で確認sれているものの中で最大です。2基の陶棺が元の位置に保存されています。
大正7年(1916:→1918?)の調査で須恵器、太刀、金環(耳飾り)、鉄滓(砂鉄から鉄を製錬した際にできる鉄くず)などの副葬品が発見されています。

陶棺
昭和59年4月1日指定
陶棺とは、古墳時代後期の6世紀中頃から約150年の間に作られていた素焼きの棺です。全国で700点以上が出土していますが、そのうち8割が岡山県で発見されたものです。
2基ある亀甲形陶棺のうち、向かって左側は7世紀前半、右側は7世紀中頃に作られたもので、後の時代に追葬されたものと考えられています。

陶棺は、バスタブ型の身に蓋を載せ4分割で構成sれています。遺体を寝かせた状態で埋葬します。家形と亀甲形の2種類の形状が確認されています。

 

説明板の左下の写真にある陶棺は左は東京国立博物館にある家形陶棺(野寺山古墳陶棺)で美作市平福出土のもの。


最近東博を訪ねたときは、美作市野形出土の亀甲形陶棺が展示されていました。

 

そして、説明板写真にあるもうひとつの陶棺は奈義町上町川出土の亀甲形(尾崎古墳陶棺)で、なんと「ビカリアミュージアム展示中」とのキャプションが。

化石とともに陶棺が置かれていたとは…