野津古墳群を堪能した後は氷川の左岸に移って、上平原(かみひらばる)古墳へ。
「桜が丘墓地公苑」の入り口近くに移設された古墳(石室の下部)でした。
上平原古墳
この古墳は熊本県八代郡宮原町大字宮原村字平原149番地の1に位置し、氷川の小支流油谷川の左岸標高30.1mにあった。昭和63年8月排土場で発見され工事の都合により平成3年6月現在地に移転されたものである。
凝灰岩の巨石を4個配して玄室をつくり、内部にコの字形の屍床をもち、床面には玉砂利が敷かれていた。玄門の刳り込みに特徴がある。副葬品として須恵器、鉄鏃などが出土している。築造年代は6世紀後半で円墳と思われる。
宮原町教育委員会
開口部側から。手前左に刳り抜いた加工がみられます。
横から。奥が墓地入口です。
石室の床面は屍床が3つ(左の奥壁に沿って一つ、側壁に沿って一つづつ)
近くの道路から西北西方向。今は海岸線は10㎞先ですが、八代海は微かな線のように見えていました。その先を取り囲むように、島々と半島が連なります。
ズームして、宇土半島とその奥の雲仙岳を。